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ビルの数が徐々に減っていき、視界が開けてきたと思えば、そこはもう遊園地。
『やっと着いたね。いっぱい泳ごう!』
「あぁ」
心を弾ませながら、バイクから降りた。今度こそはイザナくんに勝ちたい…
_____
『最初は…プールで良いよね?』
実はプールが大本命なんだけど…ということは置いといて。
学校のプールのように無機質なものじゃなくて、ウォータースライダーなど楽しめそうな仕掛けがいっぱいある。
『_____イザナくん?』
けれど、何故かイザナくんがさっきからずっと黙り込んでいるんだ。
どうすればいいのか分からず戸惑っていると…彼がやっと口を開いた。
「悪いけど、俺」
『…うん?』
「海パン忘れたみたい」
『_____え?』
二人の間に、涼しい潮風だけが過ぎ去ってゆく。
まさか、忘れ物するとは…今日は、イザナくんに驚かされてばかりだ。
「ズボンの下に履いたつもりだったんだけど」
『私はちゃんと水着着てきたよ…!』
「けどさ、お前着替え持ってんの?」
『…あ!』
水着が濡れてしまうと、下に着ることも出来ない…。
私、凄くバカなことをしてしまった。
「とりあえず喉乾いたから、なんか飲み物買ってくる」
『え、ちょっ…』
私の声が届くことはなく、彼は自販機へと買いに行ってしまった。
今年はほとんど塾で予定が埋まっているので、のんびり遊べるのは今日くらい。
プールは、来年____高校一年生になってからまで待たないといけないのか…。
イザナくんも何処かに行ってしまったし、とりあえずトイレの前のベンチで待っていよう。
そう思い立ち、歩こうとした途端。
「あれ、久しぶり!」
派手にはねた明るい茶髪に、趣味の悪いピアスやネックレス。
携帯を持つ手にはシルバーの指輪がゴロゴロはめられている。
『えっと…。人違いじゃないでしょうか』
心当たりが全くない。付き合ったのも木下くんとイザナくんだけだし…
「でも…俺、ビックリしたよ。
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ゆあめ(プロフ) - 昼夜逆転マンさん» ありがとうございます!楽しみにして下さるなんて嬉しいです(*‘ω‘ *)他のお話も時間があるときに更新していこうと思ってますので、是非よろしくお願いします!続編も近々上げる予定ですので、これからも頑張って続けます…! (2022年9月3日 22時) (レス) id: ab55678354 (このIDを非表示/違反報告)
昼夜逆転マン - すいません。見るの遅くなりました!凄く良かったです!ずっと続きを楽しみにしていたので見れてうれしいです!本当に大好きです!ほかのお話も見させていただきます!これからも頑張ってください! (2022年9月3日 14時) (レス) @page48 id: b028cbeeeb (このIDを非表示/違反報告)
ゆあめ(プロフ) - 昼夜逆転マン3さん» コメントありがとうございます!好きーーーーーーのお言葉嬉しいです(*ノωノ)あともう少しで続編作りますのでお楽しみに!頑張ります…! (2022年8月27日 11時) (レス) @page46 id: ab55678354 (このIDを非表示/違反報告)
昼夜逆転マン3 - ちょっと、急ぎの用事があって時間がないので、感想を短くまとめます。 すきーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!! これからも頑張ってください! (2022年8月26日 23時) (レス) @page46 id: c03225e7d0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあめ(プロフ) - 昼夜逆転マン3さん» コメントありがとうございます!確かに依存してますね…。実はもうオチは決めているのですが、パート3を作らなければ完結できそうにありません(^-^;更新頑張ります! (2022年8月21日 14時) (レス) @page44 id: ab55678354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆあめ | 作成日時:2022年4月27日 21時