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『あの…イザナくん?』
「…A」
後ろから伝わる感覚が、私の恥ずかしさを加速させた。
「こっちむいて」
『うん…?』
恐る恐る向くと、いつもの彼がいた。
『ちょっと…顔近いよ』
「暗いからAの顔よく見えねーもん」
無邪気に笑うところとか、小学生の時から変わっていない。
けどあの頃は“友達”という関係に近かったから、一々ドキドキすることなんてなかった。
でも今は“付き合っている”し、年齢だって上がった。
キスとかハグ以上の、そういうことだっていずれするんだよね…?
もしかしたらこのまま…なんて怖い。
『今日はもう遅いし、寝ようよ…』
「まだ12時だけど。A優等生なの忘れてたわ」
イザナくんはくるりと背を向けて寝る。
良かった…さっきの雰囲気だとあのまま一線を超えそうな気がして…。
『…私も寝よっ』
お互い背中を向かい合わせにしたまま、夜が明けた。
___________
〈翌朝〉
『おはよ…って!』
朝起きると、イザナくんの身体が私の上に乗っていた。
「おはよ…あ、俺寝相悪い」
『ビックリしたじゃん!』
眠そうな彼とは対照的に、私はすっかり目が覚めてしまった。
・・・・・
「今日は五月にしたら暑いですよねぇ〜」
「ですねー。久しぶりにピクニックとかもいいですよね」
テレビからは、キャスターの呑気な会話が流れる。
『イザナくん、せっかくの土曜日だしどっか出掛けない?』
「あぁ!Aから誘うなんて珍しいな」
『確かに。 でも、何処行きたい?』
遠出したいなぁ…とは思ってるんだけど、何処へ行くかとかは決めていなかったんだ。
「じゃあさ、小学生ん時に行った遊園地あるだろ。久しぶりにどう?」
『遊園地かぁ、いいね!服選んでくる』
「その前に朝食だろ」
忘れてた!とりあえず目玉焼きでいいかな。
「そういえば、これが初めてのデートだな」
『で、でーと!』
「いーじゃん、楽しもーよ」
『…うん!』
デートと言われてから、昨日のような恥ずかしさが襲ってくる。
どうか、上手くいきますように…!
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ゆあめ(プロフ) - 昼夜逆転マンさん» ありがとうございます!楽しみにして下さるなんて嬉しいです(*‘ω‘ *)他のお話も時間があるときに更新していこうと思ってますので、是非よろしくお願いします!続編も近々上げる予定ですので、これからも頑張って続けます…! (2022年9月3日 22時) (レス) id: ab55678354 (このIDを非表示/違反報告)
昼夜逆転マン - すいません。見るの遅くなりました!凄く良かったです!ずっと続きを楽しみにしていたので見れてうれしいです!本当に大好きです!ほかのお話も見させていただきます!これからも頑張ってください! (2022年9月3日 14時) (レス) @page48 id: b028cbeeeb (このIDを非表示/違反報告)
ゆあめ(プロフ) - 昼夜逆転マン3さん» コメントありがとうございます!好きーーーーーーのお言葉嬉しいです(*ノωノ)あともう少しで続編作りますのでお楽しみに!頑張ります…! (2022年8月27日 11時) (レス) @page46 id: ab55678354 (このIDを非表示/違反報告)
昼夜逆転マン3 - ちょっと、急ぎの用事があって時間がないので、感想を短くまとめます。 すきーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!! これからも頑張ってください! (2022年8月26日 23時) (レス) @page46 id: c03225e7d0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあめ(プロフ) - 昼夜逆転マン3さん» コメントありがとうございます!確かに依存してますね…。実はもうオチは決めているのですが、パート3を作らなければ完結できそうにありません(^-^;更新頑張ります! (2022年8月21日 14時) (レス) @page44 id: ab55678354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆあめ | 作成日時:2022年4月27日 21時