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「“CBR400F”っていうんだ。カッコいいだろ」
『バイクとかよく分からないけど、確かにカッコいい』
「最初の一言要らなかったんだけど。
とりあえず、俺の後ろに乗ってよ」
『分かった!』
靴で車体を汚さないように慎重に乗る。ヘルメットも被った。
『でも、二人乗りって危なくない?』
「俺の運転技術を舐めんなよ。小学生の時に、一回自転車でニケツしただろ」
そして、バイクは走り出した。
『速ッ…!やっぱり自転車とは話が違う!!』
「大丈夫だよ、慣れてくると思うから。…あ、校庭見えてきた」
『ホントだ!向こうに小学校も…』
「俺たち小学校から仲良くなったよな」
『だね、まさか何年後に一緒にバイク乗るとはね!』
「…俺も、こんなにかけがえのない存在になるとは思ってなかった」
そう言ったイザナくんの瞳が、やけに寂しく揺らいでいた。
最初はあんなに怖かったバイクも、段々と慣れてくる。
向かい風を追い越して、海へ向かう。
_________
着いたのは、うっすらと夜に包まれた大きな海。
イザナくんは靴を脱ぎすてて、砂浜を先へ歩いていった。
私も靴を脱いで、湿った地面を歩く。
「花火持ってきたんだ、線香花火。季節外れだから中々見つからなかったけど」
『ありがとう!私、打ち上げ花火も好きなんだけど、線香花火も好きなんだ!』
イザナくんから花火を渡される。
ライターで火をつけると、花火はパチパチと燃えた。
『花火、きれい』
「たまにはこういうのもいいよな。花火って何か かっけぇじゃん」
『そう言う理由で?』
笑いが起こる。
少し冷たい潮風が気持ちいい。この時間がずっと続けばいいのにな…
『あ、花火消えちゃった…』
「俺のはまだついてるけど。A、また海来よう」
『うん…!次来るときは、いつかなぁ』
「いつになるだろーな」
その時、バッチリと目が合う。
そして、そのまま_____
「A、好きだよ」
私の唇は自由を失った
_____
バイクのくだり、他の小説でも書いた気が…(汗)
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ゆあめ(プロフ) - 昼夜逆転マンさん» ありがとうございます!楽しみにして下さるなんて嬉しいです(*‘ω‘ *)他のお話も時間があるときに更新していこうと思ってますので、是非よろしくお願いします!続編も近々上げる予定ですので、これからも頑張って続けます…! (2022年9月3日 22時) (レス) id: ab55678354 (このIDを非表示/違反報告)
昼夜逆転マン - すいません。見るの遅くなりました!凄く良かったです!ずっと続きを楽しみにしていたので見れてうれしいです!本当に大好きです!ほかのお話も見させていただきます!これからも頑張ってください! (2022年9月3日 14時) (レス) @page48 id: b028cbeeeb (このIDを非表示/違反報告)
ゆあめ(プロフ) - 昼夜逆転マン3さん» コメントありがとうございます!好きーーーーーーのお言葉嬉しいです(*ノωノ)あともう少しで続編作りますのでお楽しみに!頑張ります…! (2022年8月27日 11時) (レス) @page46 id: ab55678354 (このIDを非表示/違反報告)
昼夜逆転マン3 - ちょっと、急ぎの用事があって時間がないので、感想を短くまとめます。 すきーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!! これからも頑張ってください! (2022年8月26日 23時) (レス) @page46 id: c03225e7d0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあめ(プロフ) - 昼夜逆転マン3さん» コメントありがとうございます!確かに依存してますね…。実はもうオチは決めているのですが、パート3を作らなければ完結できそうにありません(^-^;更新頑張ります! (2022年8月21日 14時) (レス) @page44 id: ab55678354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆあめ | 作成日時:2022年4月27日 21時