第6話 ページ6
第6話
五条「夢？笑」
ぽかん、とする私を見て
悟はけらけらと笑い出す
細められた目がどうにも可愛くて、
対する私は何故だか泣きそうになった
五条「ねー遅かったじゃん。残業？」
A「あ…いや…」
五条「んー？」
もちろん残業じゃないんだけど…
七海さんと食事して来たって
言ってもいいのかな
別に悟は彼氏ではないし、
七海さんとは本当に食事をしただけ
…じゃあこの罪悪感は？誰に対するもの？
A「知り合いとご飯食べて来たの」
五条「…へぇ」
初めて感じた
悟のピリッとした空気
思わず表情を伺うと
彼は、ぎゅっと私を抱き締めた
A「…悟？」
五条「ひっさびさに仕事早く上がれたからさぁ
Aとご飯食べれるかと思ったのにぃ
食べて来ちゃったなんて拗ねる」
A「…先に連絡くれたらよかったのに。
そしたら悟を優先してたよ？」
…あれ
また、罪悪感
胸がチクリと痛んで
耳を赤くしていた七海さんの顔が浮かぶ
五条「んーたしかに」
A「2日連続で会えるなんて思ってなかった
……嬉しい」
七海さんの顔をかき消すように
ぎゅっと悟を抱き締め返すと
悟はようやく満足そうに言った
五条「俺も、今が今年入って1番嬉しい」
A「…まだ年明けて1ヶ月だけど」
五条「細かいことは気にしないの！
ね、ね、A。いい？」
A「…朝もしたのに？」
五条「うん」
A「私まだお風呂入ってないのに？」
五条「うん」
A「…」
五条「ん、その顔はOKの顔だね。
可愛い、A」
ぺろりと舌舐めずりをした悟は
そのまま私にキスをする
私を知り尽くしたそのキスに
…さっきまで考えていた色んなことがどうでもよくなる
そのまま横抱きにされて
ベッドに入ってしまえば
私の脳内にはもう
悟しかいなくなる
…悟が私のコートのポケットから取り出した携帯が
ベッドの脇で数回鳴っていたことも
悟に溺れる私の耳には、届いていなかった
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葉月 - 五条さんの作品の中で一番好きです、、。最初五条の印象あまり良くなかったのに五条サイドになった瞬間切なすぎて素晴らしすぎました。思わず涙です。いろんな作品で色んな五条さんありますがこの物語の五条さんの性格好きすぎます。素敵な作品を有難う御座います！ (2022年4月11日 0時) (
レス) @page30 id: 8ba78d6b9a (このIDを非表示/違反報告)
とみこ(プロフ) - 紅葉さん» 最後まで読んでくださりありがとうございます（ ; ; ）コメントもとても嬉しいです（ ; ; ） (2021年6月15日 17時) (レス) id: 8851a66c99 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 最終話が七海さん目線なの泣いちゃう(´；Д；`) 完結おめでとうございます！ (2021年6月14日 22時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
とみこ(プロフ) - hachiさん» いつも読んでくださりありがとうございます！そしてご指摘頂きありがとうございます（ ; ; ）ずっと暇だと思っていた上、間違った意味で覚えていました…めちゃくちゃお恥ずかしい…泣 大変助かります！本当ありがとうございます(´；ω；`) (2021年6月14日 15時) (レス) id: 8851a66c99 (このIDを非表示/違反報告)
hachi(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています！第27話なんですが「とりつく島もない」の入力ミスでは？また、謝罪や頼みを聞き入れず冷たくあしらわれることを言うので、誤用かと思います。指摘不要でしたらすみません(＞＜;)創作頑張ってください！ (2021年6月14日 11時) (レス) id: 96eaeb6d2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とみこ | 作成日時：2021年1月22日 0時
