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第27話 ページ27

第27話


七海さんが背中を押してくれたものの
何をどうすればいいのか整理がつかず
ただ佇んでいた時

携帯が鳴って画面を見れば夏油先輩からの2件のLINE


LINE:夏油傑

「夏油傑が位置情報を送信しました」

「悟がここで蹲っていて動かないんだ
Aちゃん、どうにかしてくれないかい?」


蹲っていて動かないとは…

戸惑いながらも位置情報を開くと
このビルの裏路地を指していて
私は夏油さんに「向かいます」と短く返し
その場所へと足を進めた



辿り着いた人気のない路地

そこに夏油先輩の姿はなくて
長い足を持て余した白髪の男が
その体をぎゅうと抱きしめて
俯いて座り込んでいた

そっと近付いてみても顔をあげる気配はない

どうしたものかと悩めば
悟が先に口を開いた



五条「…んだよ傑。戻って来たのかよ」


どうやら近付いて来た気配を
俯いたままの悟は
夏油先輩を勘違いしているようで
次々本音を漏らしていく



五条「…僕って馬鹿だよな、本当……

Aが幸せになることが1番大事だと思って
かっこつけて身をひいたのにさ

こうしてあの金髪の男に愛されて
幸せそうなA見たら
死ぬほど辛くてさ……

僕他のことはなんでもできるのに
なんでAの事だけ分かんねぇんだよ
なんで1番大事なことが上手くいかねぇの?

…あの頃に戻りたい
出会った日に戻って全部やり直したい

やり直せるなら、僕は…」



そこまで聞いた私の腕は勝手に動いて
気付けば悟を抱き締めていた

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 七海建人   
作品ジャンル:恋愛
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葉月 - 五条さんの作品の中で一番好きです、、。最初五条の印象あまり良くなかったのに五条サイドになった瞬間切なすぎて素晴らしすぎました。思わず涙です。いろんな作品で色んな五条さんありますがこの物語の五条さんの性格好きすぎます。素敵な作品を有難う御座います! (2022年4月11日 0時) (レス) @page30 id: 8ba78d6b9a (このIDを非表示/違反報告)
とみこ(プロフ) - 紅葉さん» 最後まで読んでくださりありがとうございます( ; ; )コメントもとても嬉しいです( ; ; ) (2021年6月15日 17時) (レス) id: 8851a66c99 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 最終話が七海さん目線なの泣いちゃう(´;Д;`) 完結おめでとうございます! (2021年6月14日 22時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
とみこ(プロフ) - hachiさん» いつも読んでくださりありがとうございます!そしてご指摘頂きありがとうございます( ; ; )ずっと暇だと思っていた上、間違った意味で覚えていました…めちゃくちゃお恥ずかしい…泣 大変助かります!本当ありがとうございます(´;ω;`) (2021年6月14日 15時) (レス) id: 8851a66c99 (このIDを非表示/違反報告)
hachi(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています!第27話なんですが「とりつく島もない」の入力ミスでは?また、謝罪や頼みを聞き入れず冷たくあしらわれることを言うので、誤用かと思います。指摘不要でしたらすみません(><;)創作頑張ってください! (2021年6月14日 11時) (レス) id: 96eaeb6d2d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とみこ | 作成日時:2021年1月22日 0時

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