どうしようもなく好き。 【ジョジョの奇妙な冒険】

任務なう！《フーゴ》# ページ9

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たった今、フーゴととある男を殺すという任務に来ているのだが…凄く、物凄くめんどくさい事になった。

なんと、その男がスタンドを持っていたのだ。それもかなり手強いスタンドを。

事前に目を通していた資料にはそんな事全く書いていなかったのに…あの資料書いたの誰だよ！


まぁそんなことで完全に舐め腐っていた私はスタンド使わなくていいか…と思い、背後から銃を打って敵にバレて、モロに攻撃を受けてしまったのだ。


それで今は物陰に隠れて敵の様子を伺っているのだが…うん、脇腹がクソ痛い。軽く応急処置はして今は止まっているけど、出血が酷い…

でも、とりあえずフーゴは此方に向かってきてくれている。あぁ、クソ！この状態じゃスタンドもまともに使えないから、見つかったら終わりだ…！

なんて考えていると、耳元に付けている無線機から声が聞こえてきた。



｢A、もうすぐそっちにつく！大丈夫か？！｣


｢う、ん。ちょっとクラクラするけど大丈夫。…ごめん、本当に。｣



私が判断ミスをしたせいで、指示をしていた本来は動くはずのなかったフーゴの手を煩わせ、迷惑を掛けてしまった。

馬鹿な自分を力一杯殴りたくなる。



｢…はぁ、何謝ってるんですか。どうせ貴方の事だから僕に迷惑を掛けたとか思ってるんでしょ？誰でも迷惑を掛けることなんてあります。僕も、貴方に迷惑を掛けた事があるでしょう。ったく…今はそんなことより、見つからないようにしていて下さいね！｣


｢…うん。ありがと。｣



ザザッと雑音が入り、音声が途切れる。


…はぁ、フーゴには本当に頭が下がる。素っ気ないけど、私が落ち込んだりしてる時はさり気なく傍に居てくれるし、飲み物もいれてくれる。

悩みも聞いてくれるし、何も言わずにずっと聞いてくれるからつい感情が爆発して泣いてしまうこともよくある。…フーゴ、お悩み相談室でも開いたらどうだろ…？


…ふふ、フーゴの声聞いたら元気になった。よし、意地でも逃げ切ってやる！





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