花降る夜に《hirano.sho》

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【紫耀side】


毎日が平凡に過ぎていく。



毎日収録があって、移動で寝、また収録があって、家に帰る。


メンバーとの仕事より、最近は個人での仕事が多くてメンバーともなかなか会えてない。




AとのLINEも、あの日に途絶えた。



ずっとやり取りしとくなんて、難しいよね。
遠距離だし。





正直、


俺的にはもっと話したかったんだけど。





Aは学校の先生らしいし、仕事も忙しいんだろうな。




いくら構って欲しくたって、仕事の邪魔はしちゃいけない。






流石の俺でもそれは解る。







駄目だよね。





アイドル、しかも大御所のジャニーズが






一般女性が好きだなんて







女優さんとかでも駄目だろうけど……





こんなの、Aにも迷惑なだけだ。







そらに、Aだってもう24歳、彼氏の一人や二人いるに違いない。




…あっ、二人いたらヤバイか。








Aと最後に会ったの、いつだっけ？




俺がスカウトされた時以来だから、高校生から会ってないのか……




久しぶりに１度くらい会いたいな







でもアイドルと教師…




どっちも簡単に休みが取れるような職業じゃない。









こうやって、結局誘えず会えず、ここまで来てしまったんだ。

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