6ヶ所目 ページ7
貴『ん…んぅ…』
目を覚ますと、また見慣れない景色が見え、きょろきょろと辺りを見回すと、そこにはネクタイを結んでいるたるちがいた。
貴『…たる、ち。』
至｢んー？よく眠れた？｣
貴『ん、ねた…。』
よかったよかったといい、くしゃっと頭を撫でられる。
至｢ご飯食べに行くけど、Aどうする？｣
貴『いく…』
至｢ん、じゃあ一緒に行こうか｣
貴『たるち、だっこ…』
んっと手を出して、だっこを催促する。
すると、しょうがないなぁといい、ゆっくり抱き上げてくれる。
至｢これで満足？｣
貴『うん…たるちの匂い、安心する…』
たるちの匂いをすんすんと嗅ぐ。
至｢なんか、Aって猫みたいだな｣
くすくすと笑うたるちをみて、ぼくが少しむっとする。
貴『ねこじゃないもん、ぼく人間だもん』
至｢そうじゃなくて、猫っぽい性格してるってこと｣
貴『…？』
ぼくは、たるちの言ってることが少し理解出来なくて首を傾げると、まぁいいやと言われた。
至｢ほら、ついたよ｣
寮から談話室に着くと、たるちがぼくを降ろしてくれる。
貴『ありがと』
至｢どういたしまして｣
くしゃっとまた頭を撫でてくれる。あ…気持ちいい…。なんて思っていると周りに人が集まってきた。
三｢あー、A珍しいー！｣
貴『なにが…？』
三｢こんなに早くAが懐くの！｣
貴『…別に』
正直、ぼくも自分で思った。この中でまだ過ごして1日なのに、みすみはもちろんだけど、たるちだけにはほかの人と比べて懐いた、と思う…。
至｢へー、珍しいんだ。｣
万｢なんか至さんが、手懐けたみたいっすね｣
至｢万里か。俺も思った｣
たるちの側にいたら、いきなりばんりとかいう人が目の前にたってきた。
貴『た、るち。』
怖くなって、隠れるようにぎゅっと抱きつく。
至｢万里怖がられてんじゃん｣
万｢えっ、なんでっすか｣
幸｢ネオヤンキーは、顔と態度が怖いんじゃない？｣
貴『ゆ、きちゃん』
ぼくは、隠れるのをやめ、たるちの指を掴んですぐに逃げれるようにしてから、自分からゆきちゃんに近づいてみる。
幸｢オレ男なんだけど？｣
貴『ゆきちゃん、かわいい、から』
幸｢だから、ちゃん付けやめてくれない？それに、コミュ力高男と同じ呼び方だし。｣
貴『ゆき…ちゃん』
だから…と同じことを何度か繰り返す。
幸｢はぁ…もういい。勝手にして｣
すると、ため息をつかれ、学校行く。といいピンクの子と出ていってしまった。
それにしてもコミュ力高男さんって誰だろ…
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ゆあ(プロフ) - 木兎宮るとさん» コメントありがとうございます。外していたつもりだったのですが、外れていなかったです。ご指摘ありがとうございました。 (2017年10月6日 0時) (
レス) id: 664d2b59d6 (このIDを非表示/違反報告)
木兎宮ると(プロフ) - オリジナルフラグを外してください (2017年10月5日 23時) (レス) id: 68f0c4b0f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆあ. | 作成日時：2017年8月8日 3時
