42ヶ所目 ページ43
部屋すみででうずくまっているとｺﾝｺﾝｯとノック音が聞こえる。
私｢…だれ。｣
至｢至、部屋入っていい？｣
そう尋ねると、たるちのこえがした。
貴『…いや、』
至｢そっか…じゃあ俺の部屋でならいい？｣
貴『……少し、だけなら』
至｢ありがと、じゃあ部屋で待ってるから｣
少し考えてからそう言うと、たるちは一言述べ自室に向かってしまった
…何を言われるんだろう。そう思いながらも、重い足取りでたるちの部屋に向かった。
ｺﾝｺﾝｯとノックをすると、入っていいよ。と声がかかる。
貴『…なに？』
ソファに座っているたるちと、なるべく目を合わせないように問いかける。
至｢…Aが、病院行ってるのってさ…精神病だから？｣
単刀直入に言うね。と一言かけられるとそう述べられる。
なんで、そんなこと聞くの。なんで、ばれたの。きっと、さっき薬の名前とか見られたんだ…。頭の中でなんで。なんで。と繰り返す。
貴『…なん、で。なんで、そんな、こときく、の』
至｢ごめん…。さっき薬の名前見た。そしたら、親戚が飲んでたやつだったから。だから、Aも、そ貴『やめてっ…』｣
貴『ぼくの、こと、何も知らないくせにそんなこと聞かないでっ』
ぼくがたるちのこえを遮り、叫ぶ。
そして、たるちに近づくとﾄﾞﾝｯとたるちの胸を叩く。
貴『なにも、知らないくせにっ。』
至｢っ…A、ごめん。ごめんね｣
涙を堪えながら何度もたるちの胸を叩き大きな声で叫ぶと、いきなり手を掴まれぎゅっと強く、でも優しく抱きしめられる。
至｢…たしかに、俺は何も知らない。でも、Aのこと大切だから。俺になにかできるなら、してあげたくて…｣
貴『そんなの信じないっ。みんなそうだった、今までずっとそうだったっ』
たるちの腕を振り払おうも、強く抱きしめられていてたるちの腕の中から出ることが出来なかった。
至｢…俺の言ってること信じなくてもいいよ。でも、俺にもAの嫌なこと、辛いこと一緒に背負わせて？｣
至｢好きだよ、A｣
その瞬間堪えてた涙がポロポロとこぼれた。
誰かに愛されたかった、誰かにぼくの辛さを一緒に、少しでもいいから背負って欲しかった。今まで思っていた思いが涙へと形を変えた。
至｢…俺と付き合ってくれる？｣
貴『ぼくで、いいの…っ？』
至｢Aがいいんだよ｣
貴『ぼくも、たるちが、いい…っ』
その言葉を聞いたたるちは嬉しそうにまた好きだよ、と言っていくれた。
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ゆあ(プロフ) - 木兎宮るとさん» コメントありがとうございます。外していたつもりだったのですが、外れていなかったです。ご指摘ありがとうございました。 (2017年10月6日 0時) (
レス) id: 664d2b59d6 (このIDを非表示/違反報告)
木兎宮ると(プロフ) - オリジナルフラグを外してください (2017年10月5日 23時) (レス) id: 68f0c4b0f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆあ. | 作成日時：2017年8月8日 3時
