国見の姉ちゃんはニートで歌い手でした。【HQ!!】【歌い手】

４ ページ6

国見の姉ちゃんって夏乃愛だろ。


俺はそう思う。


なんとなくだが、声が似ている気がする。あと、背丈も。


そんな女の人なんてごまんといるが、最大の特徴である一部が赤に染まっているところがあるのだ。


流石にそこまでかぶるのはありえないと思ったから、及川に聞くが、「Aが夏乃愛だったら俺も絶対歌い手なってるからね！？」と、言われそりゃそうか、と考えなおす。


岩泉なら答えてくれるのではないかと、岩泉の元へ行ってみるが、違うだろう、とのこと。


今晩、国見の家に泊まるらしいから俺らも勝手についていくことにした。


「あ、もしもし姉ちゃん？今日、一兄と徹兄が泊まるらしいから、うん。よろしく。」


「待て待て待て待て、一兄と徹兄！？俺らの前では絶対言わない呼び方だなっ！！」


国見は、あ、と声を漏らし、


「幼馴染みですから。二人共、俺しかいない時はあきくんって未だに言いますけどね。学校では後輩に示しがつかないからタメ口禁止な、って事で。」


なる程、と相槌を打つ。


「でも、あ、国見！って言う時はあきくんって言おうとした時ですからやっぱりあきくんって言ったほうが楽なのかなぁと思うんですけどね。」


一兄と徹兄か…。


俺も貴大兄って呼ばれたい…。


なんていう、淡い期待をしていた。


「あきくん、許可取れた？って、マッキーいるし！」


「あー、うん。居る。徹兄って呼んでるのバレたから事情すべて説明済み」


国見の横でアワアワとする及川。


鳥みたい((


「他の１年にはバレないようにね！只でさえ目をつけられてるんだから！」


「喧嘩なら勝てるし」


「あきくんよりも俺のほうが強いもんね」


そんなどうでもいい会話をとりあえず放棄し、松川に、今日国見の家な、とメッセージを送る。


国見の姉ちゃんの手料理、楽しみだな…

５→←３.５

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す