もう少し ページ4
あと少し、あと1ミリでもいい
走れ
「お…いついたぞ…！！」
Zチーム「嘘だろ、あいつ…馬狼の横に並びやがった………」
追いついたが、一瞬にして俺の前に壁が建つ
あと少しなのに
照英からボールが奪えない
もう一度、あの時の様に………
この瞬間、俺の中の何かが芽生えた
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この後は、あまりハッキリとは覚えていなかった
1発目のゴールを決めた後
俺は急激な眠気というか、怠さ？に襲われた
脳や体は動いているのに意識だけがないような感覚
これが本能ってやつなら、飛んだ化け物だな
所々の記憶はあるが
体が言うことを聞かなかったということしか分からなかった
こんな状態が今後続いていくなら、俺はサッカーを辞めなければならない
まぁ、当たり前だよな
戦力になったとして、本人の意識がないのだから
パス回しが上手くいかなかったり、知らぬ間に誰かを傷つけてしまったりするかもしれないからな
────────────────────
目が覚めると
知らない風景に白いベット
ある程度察しはつく、ここは医務室だ
試合の後俺は倒れたのだろう
身体がとても痛い
それと、怠けさがある
風邪か？
いや、俺が風邪引くわけねぇだろ
絵「やぁやぁ才能の原石よ
起きたか？」
「どう見ても起きてるだろ」
こいつメガネかけてるくせに目悪いのか？
それともそれは伊達か？
絵「まぁいい、お前は今発熱状態だ
だからしばらく休め」
俺はやるぞ
熱かなんだか知らねぇがやりたいことをする
絵「体調管理ができてない奴にスポーツをやる資格は無い」
正論を言われたらなんも言えねぇよなぁ…
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…………休むって言われたけど無理だ！！
動き足りねぇ！
練習場的なとこがあって良かった……
……？
何か、物音がする
あ…照英か
練習かな
俺もやらせてもらおうかな…
馬「そんなとこでコソコソしてねぇで来いよ」
「別にコソコソなんてしてねぇよ」
照英はこの位置からゴールするのか……
大体25mってとこか？
遠いな……
馬「お前もやれよ」
「俺は体力作りから入るからやらない」
とりあえず走り込みを始める
端から端を何回か往復出来ればとりあえず大丈夫だろ
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作者名：友愛 | 作成日時：2022年12月6日 16時
