いれぶんフレンズ

#08 うまうま ページ8

「さっきは悪かったのです」

「そこを見られるのが『オトコ』にとって恥ずかしいこととは知らなかったのです」

男だけじゃないと思うけど……ツッコミたかったが、今はカミュがそれどころではない。完全に燃え尽きた表情をしている。

「お詫びにカレーをご馳走するのです」

「カレーは凄いのです」

『カレー』という慣れない響きを聞いて首をかしげていると、かばんさんが
「シチューに似た感じの食べ物です」と教えてくれた。他にも特徴などを教えてもらっていると、カレーが運ばれてきた。

「ほんとだ……茶色いシチューみたい。でも香りは全然違う」

なんとも食欲をそそる香りだ。実際に食べてみると、何て言うかわからないけど……とにかく美味しい。程よい辛さが効いていて、直ぐにおかわりを要求してしまう程だった。

「ふぅ〜 美味しかった……ね、カミュ」

「ああ、驚いたな。……あっちに戻ったら作ってみるかな」

(あれ、カミュもう平気なのかな……?)

カミュは博士達にカレーのレシピを聞きにいっている。

「もう大丈夫なのですか?」

「ああ、オレもちょっと引きずり過ぎだったよな!2回見られた位で……」

うーん。十分トラウマ、引きずるレベルだと思うけど。
　何やら本を見ながら文字を写している。書き終わると、こちらへ戻ってきて僕にレシピを見せてくれた。

「やったな!イレブン。これであっちでもカレーが食えるぜ!」

▽カレー のレシピをてに いれた!

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