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『黒尾くん、ありがとう』



黒「え?」



彼女の声はいつもと違った。

真剣で、とても重みのあるものだった。



『…あのね、黒尾くんに聞いてほしいことがあるの。聞いてくれる?』



黒「……」



俺は肯定の代わりに無言でいた。

彼女はそれを察したようで、話し始めた。



『私ね、いっつも笑ってるでしょ?
何に対しても笑ってて、変なヤツだよね』



俺が思っていたことを言った。

自分でも思っていたのだろう。



『黒尾くんも何度も聞いてきたよね。
何で笑ってるのー、何が面白いのーって』



何度も聞いた。

でも、答えはいつも同じだった。



『私はその度に、なんか面白いんだよって答えてた。
でもね、ほんとは違うの』



俺は彼女の横顔を見る。

その横顔はなんだか、切なそうだった。



『私、好きな人がいるんだ』



俺は少し、動揺した。

けど、話しを聞く。

彼女をもっと知りたいから。



『笑ってたら、好きな人と一緒にいれるかな、って安易な考えで笑ってるの。
そうしたらね、好きな人と仲良くなれたんだ。
すごく嬉しくて嬉しくて。
こんな、ずっと笑ってて変なヤツなのに、一緒にいてくれるんだ』



彼女は続ける。



『その人は、夏祭りにも誘ってくれたの。
りんご飴を買ってくれたの。
そして、私の話しを聞いてくれるの。
そんな、優しくて、素敵な人なんだ』



彼女は、俺の方を見て笑った。



『ふふっ…黒尾くん、好きだよ』



俺は彼女を、引き寄せ、抱き締めた。

由→←う



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設定タグ:ハイキュー , 黒尾鉄朗 , HQ   
作品ジャンル:恋愛
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baseball(プロフ) - ゆーちんるんさん» そうですね (2017年8月28日 16時) (レス) id: dd427be221 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーちんるん(プロフ) - baseballさん» いえいえ。これからもお互いに頑張りましょう! (2017年8月28日 16時) (レス) id: a5529084fa (このIDを非表示/違反報告)
baseball(プロフ) - ゆーちんるんさん» ありがとうございます。作品を作る前に気づいておけば良かったのに、注意不足でしたほんとにすいませんでした (2017年8月28日 12時) (レス) id: dd427be221 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーちんるん(プロフ) - baseballさん» そうなんですか!私は全然気にしませんよ(*^^*) (2017年8月28日 8時) (レス) id: 68d9df43a6 (このIDを非表示/違反報告)
baseball(プロフ) - 大変申し訳ありません!題名が被ってしまいました。嫌でしたら変えるので返事よろしくお願いいたします (2017年8月28日 3時) (レス) id: dd427be221 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:巫由美 | 作成日時:2017年6月25日 0時

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