僕を守ってくれるんでしょ？

9ーJK ページ9

「へー！君大統領の息子なの？！カッケー！」




JK「…え？」















いつのまにか僕たちの目の前に茶髪の男が立っていた











「誰だよ、お前。俺が誰だか知って…」






「知らなーい！て言うか興味ないかも！」






「…は？」







「だって転校生だし？

あと、一応俺先輩なんだけどぉ…」












あー、これが噂の2年のイケメン転校生…












確か…



















JK「…キム・テヒョン」




TH「ん？俺の名前知ってるの？」




JK「まぁ…」














良く覚えてる。肝の据わった奴は嫌いじゃないから











「特別枠なんだって？」





TH「うん！そうだよー！」





「貧乏人のくせに俺らに気安く喋りかけんな」
















こいつら…














TH「なんで？なんでダメなの？」





「…は？」





TH「お前にそんなこと言われる筋合いないよ」





「てめぇ、先輩だからって俺に喧嘩売ってんのか」





TH「なんで俺が喧嘩売るの？ただ思った事を言ったまでだよ」







TH「貧乏人だったら何？

人間の価値はお金じゃ測れないよ？

そんな事も知らないなんて…

俺はお金持ちに生まれなくて良かったと思う」






「…っ、まじ調子乗んなよ」













そう言ってあいつらが去った後

その場に僕と先輩が取り残された














TH「大丈夫？…ではないか」



JK「…いいんですか？一応あいつ大企業の息子ですよ？」



TH「うん、別にいいや」









最近の子は先輩に敬語を使えないのかー！

なんてこの先輩は呑気に笑っていた










TH「そういえば、授業いいの？」




JK「…あっ、」




TH「あとね…はい、絆創膏！」












いつのまにか腕を切っていたらしい


先輩は僕の腕を掴み可愛い犬の柄の絆創膏を貼ってくれた














TH「…よしよし、辛かったね」




JK「…別にっ、これくらい」









本当にどうって事ない傷なのに何故かいつもより

ズキズキ痛んで仕方がなかった















TH「ほら、前髪も長いしー、暗いよ？

もっと正々堂々としてなきゃ！」









そう言うと先輩は僕の髪の毛をぐちゃぐちゃにした









JK「あぁ！やめてください」









僕が前髪を直していると












TH「ヒョンね？」




JK「…え？」



















不思議な先輩と仲良くなった

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