僕を守ってくれるんでしょ？

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「…ねぇっ！！どういうこと？！


メイド長達が失敗作…？！


そんなわけないじゃん！！」









私は泣いてテヒョンにすがっても



テヒョンは何も言ってはくれなかった









TH「なんで…



なんでヌナはジョングクの命令にいかに忠実か



自分で分かってる？」












それは…


グク様が私のご主人様だから










TH「ヌナはさ

サーカスにいるゾウの教育の方法知ってる？」








「…知らない」







TH「そっか…じゃあ教えてあげる」













テヒョンは私に悲しそうに微笑むと話を続けた



















TH「ゾウはさ、




幼い頃から、親に引き離されて狭くて小さい部屋に閉じ込められて鎖や縄で繋がれて育つんだ








そうしていくうちに次第に逃走本能は消える










そして命令した時にだけ都合よく動けるように









痛みを与えられるんだ









言うことを聞かないと









痛いことが待ってるぞって…」













そしてテヒョンは悲しそうに私を見つめると















TH「ねぇ…












それを人間にやったらどうなると思う…？」









テヒョンが私を見つめる目は


とても残酷な物を見るような目だった












「…それは…私って言いたいんだね」




TH「うん…


俺はずっと隣で苦しむヌナを見てきた」













テヒョンは嘘をついていない




目を見れば分かる





それにグク様がいじめられている時に





体が動かなかったのも辻褄が合う






そうか、私はそうやって生きてきたのか…












「……どうしようっ、テヒョン…




もう、何も信じれないっ、




今まで私のしてきたことはなんだったの…？！




私は……なんで
























なんで…グク様を守り続けていたの？」

















自分のなにかが崩れ落ちる音がした


















よく考えてみれば








メイド長の力が異様に弱いことも








ユンギさんの記憶が欠落することも









ホソクさんが不思議なほど眠れないことも









なにかの後遺症のせいなんかじゃないっ！！






全部！全部っ！




全部全部……






ぜんぶ…












ーガクっ




私は膝から崩れ落ちた







TH「ヌナっ、…そうだよね辛いよね。


ごめんね…ごめんね。」

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