僕を守ってくれるんでしょ？

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「それでは行ってきます」



JK「行ってくる」









随分と見違えたグク様と私はユンギさんとメイド長に見送られ学校に向かった












JK「なぁA…？」



「はい、なんでしょうか」









いつもの車内にグク様の不安そうな声が響いた









JK「本当に変じゃない？


急に変わって変な奴って思われないかな」









グク様は二人の時はこんな風に不安をあらわにしてくれるようになった








前とは違い信頼関係が築けたということなのだろうか









「いいえ、それはあり得ません！！


もっと自信を持っていいんですよ？


前のグク様はどちらへ行かれたのですか？」







そう言うとグク様は力なく








JK「だってあれはみんなに情けない奴って思われたくなかったから…



お父様もお母様もすごい人なのに僕だけそんな情けない奴じゃ二人に恥をかかせてしまう」















グク様の小さな頭が下がっていくのがバックミラー越しに分かった








幼い頃からずっと一人でプレッシャーと戦ってきたのだろう









幼い頃のグク様を思い出しすごく悲しい気持ちになった









私がずっとそばにいたのに何故大丈夫の一言もかけてあげなかったのだろう














「ごめんなさい…私のせいですね」
















私が勝手にグク様の心を救うことが出来ないと




決めつけていたせいだ













JK「なんでそうなる…






確かに僕はずっと一人ぼっちだと思っていた
















だけど振り返ってみると





















ユンギヒョン、ジンション、ホビヒョンそれに

























一番近くにいつも僕を守ってくれるAがいた



















今までの僕はそれに気づくことが出来なかっただけなんだって知ったんだ」









私はこの言葉にどれだけ救われたのだろうか









今までグク様を守ってきたことは









間違ってなかったって









自分はこのままでいいんだって









生まれてきて良かったって心から思えた

















JK「…だから、




これからもずっと僕を守ってくれるんでしょ？」















「はい、勿論です。


ずっとお側におります」









こんなに胸が熱くなる感情が


あることを私は初めて知った









この感情の名はなんと言うんだろう

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