友達以上。 J.F ページ13
丈「おい、A」
A「なにぃ?」
丈「お前、いつまでここにおるつもりなん?」
A「え、今日思いっきり泊まる予定でおった。」
丈「はぁ!?」
東京に出張に来てみると、行ったところと、丈の部屋がやけに近かったから、
ホテルに移動するのがめんどくさくなった。
それだけの理由。
丈「お前マジで危機感無さすぎるやろ……」
A「大丈夫。これでも、会社では鉄壁の女帝って言われてるから。」
丈「それ、ただ人見知りで話せんだけやろ」
A「あ、ばれた。」
丈「何年一緒におると思ってんねん。アホ。」
A「最後ひど」
とか言いつつ、結局泊めてくれる丈が、昔からずっと好きだったりする。
丈「……着替えは」
A「ある!」
丈「お土産は」
A「丈が好きなやつ」
丈「明日は」
A「午後の新幹線!」
丈「何時?」
A「え?えっと………15時くらい?」
淡々と質問を重ねて、スマホをかまう丈。
横顔もかっこいいな〜、とソファーから見ていたら、
急にこっちを向くもんだから、バッチリ目があってしまった。
……まぁ、向こうはなんとも思わないんだろうけど。
丈「俺も同じの乗るわ。」
A「………ん?」
丈「新幹線。」
A「……えっ!?なんで!?」
丈「いや、普通に仕事で向こういくから。本当は明後日でもええんやけど。」
A「え、待って明日は?」
丈「オフやから言うとるんやろ」
A「わお。」
なんという巡り合わせ
神様。ありがとうござ…
丈「あ、ホテルとらんからな。お前んちに泊めてもらうで」
今日泊めてやるから、ええやろ。
といって、私から目線をそらす。
ということは、彼との時間が長くなるわけであって。
神様仏様大仏様女神様
本当にありがとうございます。
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作者名：Yuna.H | 作成日時：2022年11月17日 15時
