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秘密30 ページ34

松田とAは2人で住む部屋を決め、今日は荷物を運んでいた。
その手伝いに、萩原と真緒が来ている。




「Aと松田くんが付き合ってたなんてね〜」
「いや、真緒ちゃん知ってたじゃん」
「でもでも、松田くんってヤクザみたいじゃん?それにほら、Aの今までのタイプと違うんだもん、
…まぁ研二も違うけど」
「おっとー?これは聞かなきゃいけないなぁ?」



萩原と真緒が雑談しながら片付けを手伝い、松田とAはそれをスルーして整理していく。
そんな作業を2時間ほどすると、ついに2人の新居は片付いた。
Aがコーヒーを淹れ、3人に差し出す。
萩原と松田はブラック、真緒はミルクあり、Aはココアを淹れた。


「おいし〜」
「お、うまいね」
「ん、美味い」



3人が感想を述べるとAが笑った。
やがて日も落ちてきて萩原と真緒が手を繋いで帰路に着いた。
それを見送った後、Aと松田の2人の時間が訪れる。



「A、」
「んー?」
「…何でもない」




名前を呼ばれ返事をしたAだが、松田はバツの悪そうな顔をしてそっぽを向いた。
その理由が分からないAは小さく首を傾げたのだった。


その1週間後、Aと真緒が実家に帰っている日、松田とAの家に例の同期たちが集まって呑んでいた。
この日も松田がとにかく酔い、同期たちに本音を溢していた。





「俺もよぉ、そろそろいい歳だからつってよ、結婚結婚って周りがうるせぇんだよ…」
「Aとすればいいじゃん?」
「あ“?A以外とする訳ねぇだろーが」





『えぇ…』




29歳の松田に結婚に関する心配事はよく言われていた。
その度に「彼女がいるから」と交わしていたが、自分自身でもそろそろ…という思いが湧いてきて、珍しく焦りを感じていたのだった。



“焦りこそ、最大のトラップ”



松田はよくこの言葉を使うが、今、そのトラップに松田がはまっているのだ。





「Aちゃんの方はどう思ってんのか知らない訳?」
「んなもん知るか」
「まぁあの嬢ちゃんはまだ若いしな」




松田たちより4つ下である26歳のAが松田との結婚をどう考えているのか、彼らには想像がつかなかったのだ。

萩原、松田、伊達でそんな話をしている中、明らかに表情を曇らせて、顔を見合わせる降谷と諸伏がいた。




その曇らせる表情の裏には以前、Aが成功した任務、そして松田を巻き込んだ任務に関わっていた_____

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yuan_hina(プロフ) - solaさん» ありがとうございます!私本当は笑える系好きなんですよ()これからも頑張ります! (2022年6月5日 22時) (レス) id: 97066f6968 (このIDを非表示/違反報告)
sola(プロフ) - 27の"と思っていた()"でめっちゃ笑いましたwこれからも更新頑張ってください! (2022年6月5日 22時) (レス) @page31 id: f1728775b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yuan | 作成日時:2022年5月21日 22時

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