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秘密26 ページ29

「ねぇねぇ志乃先生と松田刑事って付き合ってるの?」
「ガキが知ることじゃねぇよ、マセがきが」
「付き合ってないよ」




その言葉に不服そうにAを睨む松田と、
それを横目に苦笑する安室。




そして___面白そうににやけるコナンの姿があった。






「えー、でも蘭姉ちゃん達は付き合ってるって言ってたよ〜?」





コナンにそう言われ、少し表情筋が役割を果たし始めた松田と、反対に表情が曇るA。




「松田刑事は志乃先生が好き?」





コナンが核心をつくように、眼鏡を光らせながら松田にそう問い掛ける。
それにふっと少し笑って松田が答える。





「あぁ、俺は今でも好きだぜ」





そのまま松田がAの方を見て当たり前だろ、とでも言うように笑った。
それに困ったような愛想笑いを浮かべて安室の方を見る。





「ちょっと、安室さんも助けてくれたっていいじゃないですか」
「いえ、松田刑事の言うことに一理あるかと思いまして」





助けを求めるAに淡々とそう返した安室。
それに不服そうに絶望感漂うAと、勝ち誇ったような笑顔を浮かべる松田。
1人取り残されたような形のコナンがもう一度2人に問いかける。






「本当の本当に、志乃先生は松田刑事と付き合ってないの?」





それに観念したように項垂れて、不貞腐れたような顔をしてAが答えた。




「…私、いつも告白は待つ派なの」




質問の答えにはなっていないが、その言葉に込められた意味はその場にいた全員が理解した。
コナンが気を利かせて、「僕、蘭姉ちゃんに呼ばれてたんだった〜」とポアロを出た。
それに続くように安室が「では僕は玄関前を掃除してきます。」とポアロから出て行った。
なので、店内は松田とAだけになったのだ。




未だに不貞腐れた様子のAに声を掛ける松田。





「…A」





名前を呼ばれ、そちらを向くA。
真剣な表情を浮かべAを真っ直ぐに見つめる松田と目があった。





「…好きだ。前よりももっと、好きだ。俺が好きなのは、この世でお前だけだよ。」




Aの頬に片手を添えて話し続ける松田。






「改めて…付き合ってくれ」

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yuan_hina(プロフ) - solaさん» ありがとうございます!私本当は笑える系好きなんですよ()これからも頑張ります! (2022年6月5日 22時) (レス) id: 97066f6968 (このIDを非表示/違反報告)
sola(プロフ) - 27の"と思っていた()"でめっちゃ笑いましたwこれからも更新頑張ってください! (2022年6月5日 22時) (レス) @page31 id: f1728775b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yuan | 作成日時:2022年5月21日 22時

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