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秘密23 ページ26

同期たちとの飲み会の翌日、ほぼ二日酔いのような状態で登庁してきた諸伏。
そんな彼を見て、真緒が一喝する。




「ちょっと、研二から聞いたけど、昨日は随分と呑んだみたいね」
「…あはは…一応俺先輩…」




そんな2人をたった今登庁してきたAが宥める。




「まぁまぁ、たまにはいいじゃないですか。私も久し振りに呑みに行きたいなぁ」
「あ!じゃあさ、A。今日の夜ご飯一緒に食べない?その時に飲もうよ」
「え?いいの?しかもお姉ちゃんの奢りで?やったー、嬉しい!ありがとう」
「えっ…()」




A姉妹の会話に苦笑する諸伏。
そんな3人のやり取りを見ていた降谷が言う。



「早く仕事しろよ」




そんな降谷にAが不満を一言。





「先輩のせいで私の仕事は増えていく一方なんですけど」




そんなAの言葉に思い当たる節があるのかないのか、降谷は黙り込んだ。
そんな降谷の方を少し睨んでから、Aも自分のデスクについて仕事を始めた。
隣の席が空いていたので、そこに諸伏が座り、Aに話しかける。




「ねぇ、Aってさ、松田と別れた時に松田の連絡先消した?」
「消しましたけど」





案の定返ってきた答えに、あぁと項垂れる諸伏。
その光景を横目に真緒が仕事する手を止めることなく言う。





「でも、A。メールは消してないって言ってなかった?」
「あ、確かに。メールの方はまだ残ってますね」





その返答に違和感を覚える諸伏と降谷。





「どういうことだ?」
「松田からメール届いてない?」





確か、2人の記憶では同期の彼は既読すらつかないと言っていた。





「え?分からないです。開いてないんで」





その答えに豆鉄砲を食らった鳩のようなぽかんとした顔を浮かべる諸伏と降谷。
そして、心の中で、昨日会ったばかりの同期にこう呟いた。






(松田…どんまい)








一方松田は…






「っくしゅん!!」
「うわっ、陣平ちゃん汚ねっ」



くしゃみをかましていた。

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yuan_hina(プロフ) - solaさん» ありがとうございます!私本当は笑える系好きなんですよ()これからも頑張ります! (2022年6月5日 22時) (レス) id: 97066f6968 (このIDを非表示/違反報告)
sola(プロフ) - 27の"と思っていた()"でめっちゃ笑いましたwこれからも更新頑張ってください! (2022年6月5日 22時) (レス) @page31 id: f1728775b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yuan | 作成日時:2022年5月21日 22時

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