エソラゴト〜第二十一話〜 ページ9
〜光side〜
「A！花子！！」
背を向けていた二人はゆっくり振り向く
貴女『光くんこそ…
なんでこの世界を壊そうとするの？』
「は…？」
貴女『あぁ…気付いてないのかな？
この虚構の世界はね
現実から切り離されているの』
花子は無表情、Aはニコニコしながら話していた
花「四番が筆を動かせば昼でも夜に…
明るい夜にも星は見えるし
流星だって思いのまま
生死すら現実に囚われることない
すべては四番次第…」
貴女『だからね
…寧々の命はあと一年ともたずに尽きてしまう
それは決まっている未来だけど
この虚構の世界でなら
定められた命の刻限を越えて
生きることができるの
一年と言わず いつまでだって
いつまでも傍で見守ることができる…』
Aは話終えると先輩の手の甲にキスをした
「先輩が…死ななくて済む…？」
貴女『ふふっやっぱり気付いてなかったんだね
…寧々の寿命は自分がどうにかするとか
言ってたのにね？
まぁ、もういいよ♪〜♪♪』
Aが歌い始めると
二人の足元から花びらと風が吹き出した
「うおっ！！
な…なんだ！？」
二人は先輩を連れて建物の上に立っていた
貴女『もうしばらくしたらこの世界は完成するの
その時まで余計なこと出来ないように
閉じ込めておかなくちゃ♡』
「何言ってやがる！！」
貴女『光くんは何もしなくていいの
どうせそのうち
光くんも寧々も元の世界の記憶はなくなるわ
それに…この世界は光くんにとっても
幸せなはずだよ？』
二人はどこかへ去ろうとした…
オレは霊杖を構えてどうにか止めようとする
「おい！！まだ話は終わってねぇぞ」
ミ「待って
源くんじゃ届かないでしょ！！」
ミツバがオレの前に立ち
A達を捕まえようとしてくれた
貴女『はぁ…』
花「A、何もしなくていいよ…白杖代」
ドゴォ
白杖代がミツバを攻撃する
「ミツバ！！
ミツバ！！おい！大丈夫か！！」
ミツバに駆け寄り二人を見つめる
「なんでだよAっ花子ぉ！！」
貴女『ばいばい光くん
寧々は私達が連れていくね』
Aはそう言い残し
先輩を連れた花子と共に消えていってしまった
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いにいにさん(プロフ) - このシリーズが面白いです。でも切なくて…。とても感情移入する素敵な作品でハマりました！ (2021年9月12日 20時) (
レス) id: 0e9e5321ea (このIDを非表示/違反報告)
ゆかの(プロフ) - 竹輪*胡瓜@琳灯-linto-さん» コメントありがとうございます！先日花子くん15巻発売しましたねー！これからちょこちょこ続きを書こうかと思っていたので夢主救い出します！！任せてください (2021年4月29日 10時) (レス) id: e15f151ff6 (このIDを非表示/違反報告)
竹輪*胡瓜@琳灯-linto-(プロフ) - ハッピーエンド書いて欲しいです！バッドエンドも好きなんですけど、二個目を読んだら胸が痛くなって……どうか癒しを！ (2021年4月23日 22時) (レス) id: 9201fca298 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかの(プロフ) - 蓮花さん» 蓮花様ありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです！今回のは幸せ目のバッドエンドでしたが次は少し病んで来ます笑 飽きずに是非楽しんで頂けると有難いです！ (2020年5月30日 23時) (レス) id: e15f151ff6 (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - バッドエンドのストーリー私的にすごく好きです！あと、番外編も良すぎませんか？ゆかのさんのお話好みです！ (2020年5月30日 17時) (レス) id: 46ea6e1658 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆかの | 作成日時：2020年5月21日 9時
