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2年目〜残ったものは〜3 ページ7

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「………はぁ、何とか無事だったね」
「あぁ、俺も鶴丸も問題ない」
燃えていく家から出て、二人はそう言った。









「………すまなかった二人とも!!
 光忠は炎苦手なのに、伽羅坊も、今は大学受験に向けて勉強しているだろう?
 それなのに、俺のことなんかわざわざ………」

後から罪悪感が襲ってきて、二人に頭を下げた。



しかし、二人はぽかんとして、









「当たり前じゃない!たしかに僕は炎が苦手だけど………鶴さんの命と比べたら、そんなこと関係ないさ!!」

「俺は慣れ合うつもりはないが、大事な奴を見捨てるようなこともしないさ」









「光忠………伽羅坊………!!」


(二人ともこんなに成長して………じじい嬉しい!!………って、今はじじいじゃないか)









「それにしても………今日はなんだか涼しいな!さっきまで炎の中にいたというのに」

そう言うと、二人そろって顔色が悪くなった。




「………?おいおい、二人ともどうしたんだ?」









「………あのね、鶴さん。実は僕たちが来た時に言おうか迷ったんだけどね………









 服、燃え尽きているよ!!!」









「………は?」




そう言われて、恐る恐る自分の体を見てみると………









「ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!????」


「だから言わんこっちゃない………」

「………これだから、俺は慣れ合いは嫌なんだ」





______家はすでに燃え落ち、あの子へ出すはずだったポエムも何もかも消えてしまった。





しかし、







俺の服の襟だけは、この火災を耐えてくれた。



「ありがとうなぁ!俺の服の襟ぃ!!」
「う、うん。まずはちゃんとした服着ようか?鶴さん」
「お、おう」






そうこうしているうちに、いつの間にか来ていた消防隊やら野次馬やら、そして沙織さんやら。
色んな人に囲まれた。




………あ、もちろん、服は着せてもらったぞ!?









とっくに燃え落ちてしまった家を見ながら、俺の時は過ぎていった______

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燭「赤いリップだよ。格好良く決めたいよね!」


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笑羽 - 梅歌さん» コメントありがとうございます!!ログインできました(*^_^*)更新頑張りますよ〜 (2020年5月8日 15時) (レス) id: 0e96abb413 (このIDを非表示/違反報告)
梅歌(プロフ) - こんにちはっ!これはあの曲ですな(名前出さないけど)!ログインできました?更新頑張ってください( ˙-˙ )! (2020年5月8日 13時) (レス) id: 5c54cadbe6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:笑羽 | 作成日時:2020年2月16日 18時

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