15年目の後悔 ページ29
鶴丸side
「鶴さん」
後ろから、声を掛けられた。
何十年、何百年と聞いてきたこの声を聞き間違うはずもなく、
「何だい?『光坊』」
「………!!」
振り返れば、そこには
俺は、何食わぬ顔で話す。
『
「______俺はどうやら、ずっと逃げていたようだ。光坊や伽羅坊や沙織さん………
周りの人たちの優しさに甘えていたんだろうな。
今日、俺は夢を見た。
………いや、
『記憶』だな。
毎日毎日、俺は
くるはずもなかったんだ」
だって、
俺は思い出してしまったんだ。
“ 15年前、きみが死んでしまったことを ”
………………………………………………………………………
…………………………………………………
……………………………
『Aちゃん、俺は………』
『………?どうかしましたか?鶴丸さん』
『………いや、やっぱり何でもない。気にしないでくれ』
今思えば、
俺は何故、言わなかったのだろう。
『主』と『付喪神』の関係の時から、
きみには特別な感情を抱いていたのに。
______きみに触れたかった、きみに『愛している』と言いたかった。
神様なんて言うけれど、
俺はきみにそんな簡単なこともできなかった。
人の身体を得て尚、
きみに想いを伝えることはできなかった。
こんな、
実に無様な俺の生き方だった。
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燭「赤いリップだよ。格好良く決めたいよね!」
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笑羽 - 梅歌さん» コメントありがとうございます!!ログインできました(*^_^*)更新頑張りますよ〜 (2020年5月8日 15時) (レス) id: 0e96abb413 (このIDを非表示/違反報告)
梅歌(プロフ) - こんにちはっ!これはあの曲ですな(名前出さないけど)!ログインできました?更新頑張ってください( ˙-˙ )! (2020年5月8日 13時) (レス) id: 5c54cadbe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:笑羽 | 作成日時:2020年2月16日 18時