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彼と花火大会に行った日
彼は初めから、私に「会わない」事を伝えるために花火大会に行ったのか?
花火があがる中、私の横で何を考えていたの?
ね、……なんで、最後に悲しい顔をしたの?
考えても考えても答えは出なくて、
彼の笑顔だけが、頭に浮かぶ。
目を垂らして大きな口で笑う
そんな彼を見ると、こっちまで元気になって
私はだんだん惹かれていた。
もう1回、私の前で笑ってよ……。
.
.
健「……すげぇー綺麗だったね。って、A?……A??」
健人さんの声が、ぼんやりと聞こえてくる。
花火の音はすること無く、いつの間にか花火大会が終了していた事に気づく
健「A」
健人さんの声がハッキリ聞こえて、私は顔を横に向ける
健「なんで泣いてるの?」
少し驚いた表情を見せ、冷静な声で私に言った。
あ「泣いてなんか…………え。」
瞼をゆっくり閉じると、スゥーと何かが頬に伝わり、雫が膝に落ちる
健「泣いてる理由って、こないだ話してた好きだった人の事?A。そんなに好きなら、嫌われるまでそいつのこと追いかけなよ」
あ「健人さん……」
健人さんの名前を呼ぶと同時に、
健「……」
健人さんは何も言わず、私を抱きしめた
健「恋愛なんて、自己中でいいんだよ」
健人さんの言葉に
私は何故か、
涙が止まらなかった。
それから少しして、
「こんな所じゃ、なんも話せないよね」
っと言って、タクシーで近くのマンションまで行った
タクシーに降りると
健「あの場所から近くて、誰も見られない空間って俺ん家しか浮かばなくて。」
申し訳そうに話す
いかにも高そうなマンション
あ「全然大丈夫です。ありがとうございます。」
健「テンパってほかの考え出なかった、ごめん。でも襲ったりしないから!」
私が泣いた時、健人さんは余裕そうに見えたけど実は、必死に考えてくれたんだ。
申し訳ないことしたな……。
健人さんに続くように
私もマンションへ足を進める
ガチャ
部屋の中は
白と黒が貴重でシックなインテリアで統一されている
健「好きな所に座っていいよ。あ、ビール飲む?」
コクリと私が頷くと、リビングから小走りで走っていく
ソファに腰をかけると
グラスに注いだビールを持ってきた健人さん
グラスはキンキンに冷えていて
グラスまで冷やしてるなんてすごいな……っと少し圧倒されてしまった
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もなか - 最高!!!ずっと中島健人が好きだったけど、菊池風磨もいいなって思った!!! (8月7日 21時) (レス) @page33 id: 444b93c6f1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめり(プロフ) - もー完全な更新停止ですね、 (2020年1月3日 23時) (レス) id: a6541584eb (このIDを非表示/違反報告)
コキンちゃん(プロフ) - また、更新再開されて嬉しいです!大変でしょが、応援してます! (2020年1月2日 9時) (レス) id: c521d888f6 (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - 更新っていつされますか?結構な間楽しみに待っているんですけど、ずっと更新されないので、、、もう更新はしないですかね、? (2019年12月22日 11時) (レス) id: 86e0f124b8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぼむ(プロフ) - ゆめりさん» 嬉しいです!ありがとうございます! (2019年9月23日 23時) (レス) id: d57ee5606d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:泡 | 作成日時:2019年8月26日 17時