もしも貴女が多汗症に悩んでいたら（DIASOMNIA） ページ15
Malleus Draconia
僕は気にならないのだが
女性というものは特に
身なりに気をつける生き物だと聞いている。
現に彼女も髪形を変えたり
化粧を変えたりとしているのだから
汗が多く出るというのは気になるのだろう。
だから、
気にしすぎなのではないかと言う言葉は飲み込んだ。
下手な発言をして彼女を傷付けたくは無いからな。
「魔法で止めてやることもできるが、どうする？
僕としては医者にかかることを勧めるぞ。
……そうか、ならば僕も着いて行こう。」
恋人のことならば些細なことでも気になるに決まっている。
それが病気ならば尚の事だ。
着いて行くのは当たり前だろう？
Lilia Vanrouge
さてどうしたものか。
確かに魔法で抑える事は容易じゃ。
だが、生憎わしはそれを人間に施して
何の副作用も無いという自信が無い。
もしも、万が一、Aに何かあったら。
そう思うと何とかしてやろうと
安請け合いは出来なかった。
「頼りない恋人ですまんな、A。
すぐに魔法で治してやれればよかったんじゃがな…」
本気で失うことが怖いと、
そう思ってしまったんじゃよ。
Silver
暫しの長い沈黙。
呆れたような、
堪え切れなかったように笑い出したのは親父殿だった。
話はかれこれ数十分前に戻る。
彼女の告白に俺も流石に寝ぼけているわけにはいかなくなり
慌てて意識を叩き起こし、
彼女を担いで親父殿の元へ向かった。
事情をあらかた話し、
さぁ治してくれと言う所で今に至る。
そして親父殿は一言、
それはわしより先に医者じゃろ、と。
「いや、ですが…リリア先輩なら間違いが無いかと……
確かに医者と言う手もありましたが……」
突然笑い出す二人と目を丸くする俺。
……どうやら、俺は予想以上に焦っていたらしい。
Sebek Zigvolt
とりあえず先に外出届の取得。
彼女はどういったときに症状が顕著に現れるかの分析
僕は評判の良い医者を探す。
それで週末には病院に行こう。
そう話すと彼女は、少し意外、と呟いた。
どうやら、
僕はもう少し取り乱すと思われていたようだ。
「確かに驚きはしたが……
二人して取り乱していたら先には進まないだろう？
例えAがどんな病気でも僕は支えると決めているからな。
そんなに心配しなくても大丈夫だ。」
恋人なんだから、それくらいの覚悟は当然だろう？
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Rio1228(プロフ) - こんにちは。更新されたとき、楽しくみさせてもらっています。気軽にリクエストは可能でしょうか？ (2021年2月10日 16時) (
レス) id: 05556df779 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - 咲桜さん» 咲桜さん、お久しぶりです。更新が遅くなってしまって申し訳ないです(T_T)また募集した際にはリクエスト頂けると嬉しいです！これからもよろしくお願い致しますm(_ _)m (2021年2月8日 1時) (レス) id: 2235109fb6 (このIDを非表示/違反報告)
咲桜(プロフ) - たまに更新された時は今までの作品も含め癒されながら見ております。リクエスト書いてくださった時ほんとに嬉しかったです(何度でもお礼言いたい…) (2021年2月8日 0時) (レス) id: cb464004df (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - さまささん» サムさんですか！ちょっと自信がないのですが、次からチャレンジしてみます (2020年11月25日 23時) (レス) id: 2235109fb6 (このIDを非表示/違反報告)
さまさ(プロフ) - サムさんって追加可能ですか~~??? (2020年11月23日 17時) (レス) id: c4996b5113 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔 | 作成日時：2020年8月29日 2時
