もしも貴女が多汗症に悩んでいたら（OCTAVINELLE） ページ11
Azul Ashengrotto
どうして言ってくださらなかったのですか？
そう言ってハンカチを彼女の手から奪い取り
語気を強めて問正せば
彼女は慌てて理由を述べ始めた。
話を聞いてみれば、なるほどなるほど。
僕は専門家ではないので断定は出来ませんが
恐らく何らかの病気でしょうね。
気休め程度ですが汗を抑制する薬を作って
週末には病院へ連れて行きましょうか。
「次からは……ちゃんと僕にも言ってくださいね？
僕たちは恋人同士なんですから……約束ですよ？」
涙を流せば気まずそうに頷く彼女。
こんな手は使いましたが、
ちゃんと心配はしているのですよ。
わかってくれますよね、Aさん？
Jade Leech
笑顔で、
それでも中々に苛立った顔をしているであろう僕。
正座をして青い顔をしている彼女。
元を正せばAさんが悪いのですよ？
要らぬ気を遣って僕を避けるから。
おかげでこちらも要らぬ心配をしたせいで
中々に不愉快な数日を過ごしたんですから。
具体的に言えばそう、
貴女に近付く男全員の素行調査をする程度には。
それはそうでしょうよ。
念には念を、
万が一ということがあってはいけませんからね。
「Aさん、
これに懲りたらちゃんと報告してくださいね。
大きな病気だったらどうするつもりだったんですか。」
本当はもう少しお仕置きしても良かったのですが
この程度で許してしまうなんて、
僕は本当に人が良いですね。
Floyd Leech
なんだそんなこと？
って言ったらAちゃんにぶん殴られた。
それも泣きながら。
でも、オレだってここ数日色々考えてたんだよ。
もしかしたら
Aちゃんの嫌がるようなことしたかな、とか
Aちゃんに嫌われちゃったらどうしよう、とか。
珍しく真面目に考え込んでたせいで
ジェイドには心配されるし
アズールには病院を勧められた。
そんなレベルで四六時中Aちゃんのこと考えてたのに
理由はオレの予想外すぎることだったから
安心して思わずポロっと出ちゃっただけ。
「うん……今のはゴメン。
でも、オレがなんかしたわけじゃないんだよね？
オレのこと嫌いになったわけじゃないよね？
あ〜〜〜〜〜〜〜、良かった。」
Aちゃんに嫌われたら、
これからどうやって呼吸すればいいのかも
全部全部わからなくなるとこだった。
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Rio1228(プロフ) - こんにちは。更新されたとき、楽しくみさせてもらっています。気軽にリクエストは可能でしょうか？ (2021年2月10日 16時) (
レス) id: 05556df779 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - 咲桜さん» 咲桜さん、お久しぶりです。更新が遅くなってしまって申し訳ないです(T_T)また募集した際にはリクエスト頂けると嬉しいです！これからもよろしくお願い致しますm(_ _)m (2021年2月8日 1時) (レス) id: 2235109fb6 (このIDを非表示/違反報告)
咲桜(プロフ) - たまに更新された時は今までの作品も含め癒されながら見ております。リクエスト書いてくださった時ほんとに嬉しかったです(何度でもお礼言いたい…) (2021年2月8日 0時) (レス) id: cb464004df (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - さまささん» サムさんですか！ちょっと自信がないのですが、次からチャレンジしてみます (2020年11月25日 23時) (レス) id: 2235109fb6 (このIDを非表示/違反報告)
さまさ(プロフ) - サムさんって追加可能ですか~~??? (2020年11月23日 17時) (レス) id: c4996b5113 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔 | 作成日時：2020年8月29日 2時
