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34話目 ページ36

その後、すぐに子供達は帰って行った。
本当にちょっとの間しかいなかったな…。




「それで?名前さん…私との事、考えてくれましたか?」



「えっと…?昴さん?」



近い近い近い。昴さんの片目が開いて、目が合う。




「貴方を見ていると不思議な気持ちになる。何故か素直な気持ちが勝手に出てくるんだ。」




昴さんの口調が変わった。目がしっかり合っているし、これが昴さんの素の話し方なのか。





「…それ、透君にも言われたんだ…不思議だな。」




透君の名前を出した瞬間、ソファに押し倒された。
この展開最近多いな…何故だ。




「さっき話してた付き合ってはないがキスマークをつける仲っていうのは安室君か?」





まるで尋問かと思ってしまうくらい昴さんは変わった。それにすごく鋭い。





「だとしたら?俺は何も言わないぞ。」





その言葉を聞いた昴さんは口の端を吊り上げ、俺の服の中に手を入れてきた。





「なら、男同士でもいいって事だな?このまま続けるぞ。」





腹をスルスル触られ、変な気分になってくる。






「一回落ち着け、昴さ…んっ……」




同時にキスもされ、本格的にやばいと思い始めた為昴さんの胸を押す。え、硬い。普通じゃないだろこの人…




両手も絡め取られ、頭の上で一纏めにされて押さえられる。





「ちょっ!…昴さん!俺は男だ。正真正銘!」




「何だ、気にするのか?」





えっ何よくわからない。
そんな間にも、昴さんは俺の身体に舌を這わす。




「偏見は持ってないが、ン…自分がそれに巻き込まれるのは想像してなかったな。」





「なら問題はないな。」




そう言って、透君がつけたキスマークの上に吸い付く昴さん。




「また更に敵視されてしまうな…」




そう小さく呟いた昴さん。拘束も解いてくれたし、服をちゃんと着直す。





「じゃあまた料理教えてな昴さん。」



自然な流れで帰ろうとしたら、手を掴まれた。





「昴さんって何かよそよそしいな。呼び方を次から変えてくれ。」





うーん…そういわれてもな





「昴君でいいか?あだ名とか付けるの苦手なんだ」



「それでいい、またな名前。」




え、もう人が変わったとしか思えない昴君の変わりぶり。あまり気にしないようにしよう。









早く帰って透君のご飯を食べたいな

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レイ - 主人公が凄く好みです。更新楽しみにしてます! (2018年5月6日 3時) (レス) id: 10384c4232 (このIDを非表示/違反報告)
*さな*(プロフ) - 安室透って名前は偽名ですよ (2018年1月24日 19時) (レス) id: d3736fbf74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユウ | 作成日時:2017年11月17日 18時

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