30話目 ページ32
未だに首元に吸いついて離れない透君。
これは跡が残ってしまうな、と呑気に考えていたのも束の間突如ひんやりとした何かが俺の腹をかすめた。
「ンッ⁉……透君何してるんだ。」
透君の手だ。服を捲られ、腹を正面から撫でられる
「くすぐったいから…!一回やめてくれ!」
本当にサワサワしてくすぐったい。
それに、何だか変な気分になる。やめて欲しくて透君の顔を見上げた途端、待ち構えていたかのように口づけが降ってくる。
「ンンッ……と、るくん、、やめ、ン……」
自分が攻められるのは経験が無いため、本当に変な感じになってしまう。
今まで感じたことのない感覚が襲ってきて、自然と息が上がってしまうのに加え生理的な涙が流れる。
泣いている奴を襲う趣味は流石にないだろうとまたも見上げてみると、透君の獣のようでいて甘さを孕んだ妖艶な目と視線が混ざった。
これはやめてもらえないかもしれない。
そう思った時、そんな俺の考えを見透かしたかのように少し微笑んだ後、目元にキスをされそのまま涙を舐め取られたかと思えば床に押し倒されていた。
事態が急過ぎて追いつけない。
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レイ - 主人公が凄く好みです。更新楽しみにしてます! (2018年5月6日 3時) (レス) id: 10384c4232 (このIDを非表示/違反報告)
*さな*(プロフ) - 安室透って名前は偽名ですよ (2018年1月24日 19時) (レス) id: d3736fbf74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユウ | 作成日時:2017年11月17日 18時