じゃがいも王子ふっかさん (ページ9)

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「Aー！深澤君来たわよー！！」

じゃがいもがやって来たぞ！！
急いで階段を降り玄関をあける

そこにいたのは、カッコいいスポーツカーに乗っているわけでもなく、じゃがいもの馬車に乗っているわけでもなく、使い慣らされた軽トラに乗っているふっかさん。

なんだろう、なんかものすごく軽トラとマッチしてる

「ふっかさん、グー」

そう言い親指をたてふっかさんに手を向ける

「ふはっ、なんだよ急に笑」

笑いながら軽トラから降りてくるふっかさん
作業着も似合ってる
じゃがいも作ってますって感じで良い

「ふっかさんってじゃがいも似合うね」

「誰の顔がじゃがいもだ！！」

誰もふっかさんがじゃがいもとは言ってないけど、いつもの返しをされる

実はあの日から会うことはなくて、メッセージだけでやりとりをしてたからなんだかんだ会うのは久しぶり

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「じゃがいも、重いから中まで運ぶよ？」

荷台には中くらいの段ボールいっぱいにじゃがいもが詰め込まれている

「すごーい！！こんなにたくさん！！！
これ全部貰っちゃっていいの？」

「形が悪かったり、小さかったりして売り物にならないし、俺の家じゃ食べきれないから」

ふっかさんは子供のころからこんなにたくさんのじゃがいも達とふれ合ってきたのか
純粋に羨ましい…