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「ねね、とりあえずさ、1回Aちゃんのこと抱き締めてもいい？」
「よっしゃ！ばっちこい」
二人して両手を大きく広げ、ガバッと勢いよく抱きつく
「なんかこれじゃあ、親友同士の熱いハグみたいだね笑」
「いいじゃん笑 親友兼恋人で。そしたら俺達無敵じゃない？」
さっきまでの自分に言ってやりたい。
自分の想いを伝えても、ふっかさんとの関係は変わらなくて、むしろさっきよりスッキリしていつもより心地よく感じる。
「………。私ふっかさんに一目惚れされてよかった。あの日、すっごく会おうか迷ったけど、今こうやってふっかさんといられて嬉しい。」
「うん。俺も。結婚とか興味なくて、でも
Aちゃんの顔を見たらビビッときてさ。
俺の王子様が現れたー！って。笑」
「王子様って笑 でも、私も今となってはふっかさんが王子様になっちゃったなぁ」
「それはそれは贅沢なお姫様だこと」
「ふっかさんは謙遜と言う言葉を知った方がいい」
2人で抱き合ったまま会話を続ける
やばい、暖かくて寝そう…………
「ちょーい、おひめさん。寝ちゃダメよ？風邪ひいちゃう」
「んー。分かってまーす。」
そんな時に2人のお腹かグーとなる
「ごめん。俺お腹空いちゃった」
「あはは。私も！何か作ろっか！………………って思ったけど食材が何も無かったんだ」
「マジ！？んーならコンビニまで何か買いに行くか。俺が行ってる間にお風呂入ってて」
「いいの？頼んで？」
「外寒いから。素直に言うこと聞きなさい」
普通は、一緒に行くよ！とか、私お風呂入ってないから行くよ！とか言う場面なんだろうけど、私は遠慮せずお風呂をいただこう。
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作者名：ゆずとりんごのハーフ | 作成日時：2020年10月23日 12時
