じゃがいも王子ふっかさん (ページ31)

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いきなり爆弾発言をしだした母さん。本当に恥ずかしいからやめて欲しい

恥ずかしくなってAちゃんのほうも見れず１人で項垂れていると、隣からカチャッと箸を置く音がした

「あの。お父さん、お母さん。ふっか…………じゃなくて、辰哉さんにはいつもお世話になっています。でも、まだ付き合うとかそういうのじゃなくて。

あっ、でも、いずれは辰哉さんの気持ちにお応え出来ればなぁとは思っていますので、なんといいますか、よろしくお願いします。」

初めて聞いた気がする、Aちゃんの気持ち
でもさ、これっていずれは結婚しようねってことだよね？え？？マジで？？？？

「…………Aちゃん。本当？」

今の言葉を嘘にしたくなくて、もう一度聞いて確かめる

「本当だよ………。もう絶対言わないけど」

なんて、小さな声で顔を赤くして呟く彼女

やばい、これはやばい
胸締め付けられすぎて痛い、死にそう

「ゆっくりあなた達のペースで進みなさい！私たちはいつでもウェルカムだからね」

母さんが、見たこともないぐらいの優しい顔で俺たちに向かってそう言ってくれた

俺たちのペースで、ゆっくり。Aちゃんの気持ちが徐々に俺にかたむき始めているのは事実。

俺らしく、ゆっくり進もう。

この母さんの言葉に物凄く勇気づけられた。

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