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タクシーも止まっている道路に、櫻井さんは車を止めた。
気づけば空が暗くなっていて、街の灯りが目に入る。
駅前は、絶えず人が絶えていない。
日曜日だけあって、いつもより賑わっている気がする。
私はシートベルトを取って、櫻井さんの方を向いた。
『今日は、ありがとうございました』
櫻井「なんだよ堅苦しい。…でも、
こっちこそ、ありがとな」
私を映す櫻井さんの目は、優しさを帯びていて。
心臓の音が余計に感じる。
櫻井「お前にはほんとに感謝してる」
『いやっ、そんな…//』
櫻井「なんて言うわけねぇだろバーカ」
さっきの微笑みはどこへやら。
いつもドSな櫻井さんに早変わり。
『も、もうっ。そ、そんなこと言われなくてもわかってますっ！//』
櫻井「とか言いながら目がハートになってたけど？」
『そ、そんなわけないです！//』
いたずらっ子のような笑みを浮かべる櫻井さんに、
恥ずかしさやらが一気に押し寄せた。
でも、瞳の奥に、
愛情も見えた気がした。
『私、帰りますからねっ！』
櫻井「どーぞ。お前といたら体力奪われるからな笑」
ばかにするように言ってくる櫻井さんに
ムッとした顔を見せる。
そしたら、ふは、とまた笑ってきた。
私はドアを開けて車から降りた。
『じゃあ、失礼しますよっ！』
櫻井「どーもっ」
振り返っても櫻井さんは笑みを浮かべていた。
その顔を数秒見つめ、
では、と言い残し勢いよくドアを閉めた。
早歩きで夜の街を歩く。
その最中、櫻井さんとのやり取りがフラッシュバックした。
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ひなの(プロフ) - ゆかりさん» 私も大好きです!作品内ではドSだけど実は優しい？みたいな感じに書いてます。これからもよろしくお願いします。 (2017年7月31日 22時) (
レス) id: 993c6414bf (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - しようちやんも大好きだよ (2017年7月31日 22時) (レス) id: 008d99490d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなの | 作成日時：2017年7月31日 1時
