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私の問いかけに、櫻井さんはこちらを向いた。
櫻井「そりゃそうなるでしょ」
『えっ…』
櫻井「“えっ”ってなんだよ、お前から聞いといて」
『いや、ちょっとまだ頭が追いついてなくて…』
すると、信号が青に変わった。
櫻井さんは顔を前に向けてハンドルを握り、車が動き出した。
櫻井「だってお前受け入れてたじゃねぇかよ」
『いやそうですけど、
なんか、曖昧じゃないですか』
櫻井「なにが」
『だって、明確に付き合ってるっていう言葉がないんで…』
今の状況からして、
私と櫻井さんが付き合ってるっていうのに実感がわかない。
なんせさっきから今までの展開が急すぎるからだと思う。
櫻井「じゃあ何、俺がお前に告白でもしろと？」
『いやっ、そうとは言ってないですけど…』
なんて言っていいかわからず俯いてしまう。
そしてまた無言タイムが訪れる。
語彙力のなさには自覚してる。
けど、これでもかってぐらいに言葉が浮かばない。
数分黙っていると、また車が停止した。
櫻井「なぁ、」
隣から聞こえた声に、ゆっくりと顔を上げた。
櫻井さんと目が合う。
心拍数が上がった気がする。
きっと密室空間に二人きりな上に、
距離が近いからであろう。
櫻井さんの瞳に吸い込まれそうな瞬間、
触れるだけのキスを落とされた。
櫻井「これでお前は俺のモンな」
信号が青に変わり、何事もなかったように
櫻井さんはまた車を走らせ始めた。
その隣で、私の体温はだんだんと上がっていった。
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ひなの(プロフ) - ゆかりさん» 私も大好きです!作品内ではドSだけど実は優しい？みたいな感じに書いてます。これからもよろしくお願いします。 (2017年7月31日 22時) (
レス) id: 993c6414bf (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - しようちやんも大好きだよ (2017年7月31日 22時) (レス) id: 008d99490d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなの | 作成日時：2017年7月31日 1時
