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私の呟きを耳にした櫻井さんは、
背中に回している手を解いた。
「…生意気なヤツめ」
『…え？』
少しかかった前髪越しに目が合った。
「お前が俺のこと好きなのは知ってるっつーの」
『、えっ！？そんなことなっ…んっ』
突然、唇に触れた唇に、声を持っていかれた。
その口づけは限度を知らず、どんどん深くなる。
抵抗するという選択肢はなく、されるがままでいると
ゆっくりと二人、倒れこんだ。
『んっ、ん…はぁ……』
声を発する以前に、呼吸をするので精一杯。
余裕など、あたえてもらえない。
水音が立てはじめると、
結んでいる髪をほどかれた。
もう、どうなってもいい。
心で呟いた……
コンコン、
甘く彩られ始めた空間に、突如として鳴ったドアをノックする音。
私に覆いかぶさっていた櫻井さんが、一瞬で立ち上がった。
櫻井「っ、はいっ」
「未香でーす」
ノックした主は未希さんだった。
未希「失礼していい？」
櫻井「、あぁ」
櫻井さんが言うと、未希さんが現れた。
櫻井「何かあんの？」
さっきまでとは違い、
櫻井さんは何事もなかったように未希さんに話しかける。
未希「社長がこのあと会食あるから帰っていいよって伝言伝えに来ましたっ」
櫻井「あぁ、そう」
未希「今日はありがとうとお伝えくださいと言われました」
私も付き添うから、と未希さんが部屋を出ていく。
去り際にありがとうございました、と言うと
こちらこそ、と言って笑顔を見せてくれた。
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ひなの(プロフ) - ゆかりさん» 私も大好きです!作品内ではドSだけど実は優しい？みたいな感じに書いてます。これからもよろしくお願いします。 (2017年7月31日 22時) (
レス) id: 993c6414bf (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - しようちやんも大好きだよ (2017年7月31日 22時) (レス) id: 008d99490d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなの | 作成日時：2017年7月31日 1時
