14 未希side ページ14
なんとなく聞いてみた質問に、
Aちゃんが真剣に答えてくれるとは思わなかった。
いい子なんだなぁって思って。
翔が変な子と付き合ってなくてよかった。
って思いたいけど。
ほんとは、遊びであってほしかった。
一時の彼女だったら、って願ってた。
社長から、“翔が相手を連れてくる”って聞いたとき、
“そうなんですか、よかったですね”って言ったけど、
本当は、悲しかった。
私が翔のことを好きだということは、
これまでずっと秘密にしてきた。
これからも、秘密にするつもりだから、
反対なんてできっこないの。
それで、来てほしくなかった今日が来た。
社長に“翔が来てるから行ってあげて”って言われて、
断るにも断れなくて行ったら、お相手は案の定いた。
可愛らしくて、優しそうな雰囲気で。
社長が出ていった時から、何を話そうかと聞いてみた質問。
あまりにもちゃんとした答えに、胸が痛くなった。
そしたら“忘れ物がある”なんてウソついて、部屋を出ていってしまった。
閉めた勢いでドアに背を向けて、体をくっつけて座り込んだ。
気づいたら、涙がこぼれてた。
泣きたくない、と思うほど涙は出てきて、止まらなくなった。
翔とAちゃんとの仕切りは、たったのドア1枚。
自然と二人の会話が聞こえてきて。
“バレないように何か話さなきゃと思って”
Aちゃんのそんな声が耳に入ってきた。
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ひなの(プロフ) - ゆかりさん» 私も大好きです!作品内ではドSだけど実は優しい？みたいな感じに書いてます。これからもよろしくお願いします。 (2017年7月31日 22時) (
レス) id: 993c6414bf (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - しようちやんも大好きだよ (2017年7月31日 22時) (レス) id: 008d99490d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなの | 作成日時：2017年7月31日 1時
