オネエさんの勇気 ページ4
、
Ａ『も〜聞いて〜最近彼氏と別れたんだよね〜』
頬杖をついて愚痴る友人。
彼女とは大学の時に出会った良き友だ。
B『長続きしなさすぎでしょ』
この子は働いてるカフェの同僚。
姉御肌で頼りになる。
Ａ『ま〜30近くなると色々考えちゃうんだよね〜』
A『焦りすぎじゃない？？？』
B『Aは結婚してるんだから心配ないのよ』
Ａ『あっ！でも1回も会わせてくれないよね』
そう…私は友人に彼を紹介していない。
彼の職業柄あまり広まってはいけないので極秘結構なのだ。
それに…彼がオネエだってことも世間には隠している。
A「まぁ…彼も忙しいからね」
ぺちゃくちゃ喋ってる友人を他所にコーヒーに口をつけ一息つく。
「あ！A！奇遇ね…じゃなくて
奇遇だね！僕もここで打ち合わせだったの…んだよ！」
聞きなれた声に振り向くと芸能人オーラ前回のミーミがいた。
A「…え、ああ、うん」
驚きすぎて声にもならなかった…
てか、普通に話しかけてるけどいいの？
ZM「これからもAの事よろしくね
じゃあAもう僕行くから、楽しんでね。」
友人たちに声をかけて嵐のように去っていった彼。
Ａ「ちょっと！A聞いてないわよ！ミーミと知り合いだなんて！」
B「まって指輪してたよ！まさか…！？」
A「ふふ…うんっ！かっこいいでしょ」
きっと無理して出てきてくれたんだなぁって思うと
ほんとに愛しさがこみあげてくる…
今日はいっぱい甘やかしてあげよっと。
(やだ〜どうしよ〜)
(かっこよかったよ)
(やだ〜デレ期〜！！)
(もう褒めない)
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作者名：yexing | 作成日時：2017年8月8日 17時
