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四つ 誰にも内緒でいてね ページ5
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よぼせよ･･･ん、分かってるよ。頑張ってね。
うん。じゃあ、また
ブツっと電話が切れて無機質な音が部屋に響く
彼と電話した後は特にこの部屋が広く感じる
彼は日本にソロツアーで来てるみたいで
時間が空いたら来るって言ってたけど今日も来ないみたいだ。
独り広いベッドに倒れ込む
ふわっと香る柔軟剤の香りは彼が好きな香り。
｢私は･･･必要ないのかな｣
ぽつり、呟いた言葉はやけに響いて聞こえた…
…………
……
…
｢…ん｣
ふと、自分の右側に重みを感じ目を覚ました
まだぼやける眼が写すのは会いたくてたまらなかった人だ。
きっと夢なのだろう。
夢ならば少しは大胆なことをしても良いかな？
少し擦り寄り程よい厚さの胸に顔を埋める。
久しぶりの匂いに安心してまた意識は夢の中へ飛んでいった…
｢･･･か･･････げん･･･か｣
話しかけてこないで･･･とても幸せな夢なの
｢おげんきですかーっ｣
｢ん･･･ぅ｣
｢起きてはやくーA〜｣
その声に私の意識は覚醒して声の主を捉え
首に手を回し抱き寄せた
｢うわぁ！？｣
｢会いたかったんだから！パボ！！！｣
｢ははは！俺もだよ
いや〜ホテル抜け出してきて良かった良かった｣
誰にもナイショだよ、と
呑気に笑う彼につられて笑ってしまった
誰にも内緒でいいんだよ。
私とあなたさえ知っていれば幸せなの。
Fin.
YESUNG
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作者名：yexing.(yexing２.) | 作成日時：2016年8月19日 23時
