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「お前みたいな酒飲みの家でつまみになるのが無いわけねぇだろ。早くしろ。」
赤い瞳に○と×を携えたその人物に向かって私は目を細める。
『もしそうだとしてもうちは飲み屋じゃないんだけど？､､､まったく、紅はいつも急なんだから。』
そう言いって呆れながらも私は自分の家の方へと進路を変えた。
すると当たり前のように酒を片手に持っていた紅丸が隣に並んで歩く。
まるで最初から私が飲むのに付き合うのが分かっていたかのように。
家に入り冷蔵庫を開ける。
仕方ない明日の予定だったけど南蛮漬け出すか。
あとは常備菜のたたききゅうりの梅和えと､､､茄子でも焼くか。
つまみを準備していると、紅丸は勝手知ったる様子でグラスを2つ準備しテーブルへ持っていく。
まあ、これだけ飲みに来てれば場所を覚えるのも当たり前か。
焼けた茄子に醤油をかけ、すりおろし生姜と鰹節を乗せる。
器に準備したものを盛り付けテーブルへ持っていくと、意外にも紅丸は酒をお預けされたまま大人しく待っていた。
『お待たせ。先に飲んでれば良かったのに。』
「､､､つまみがあったが美味いからな。」
紅丸の持ってきた酒をグラスに注ぎ、掲げて互いに軽く当てると勢いよく飲み干した。
『美味し〜！これはなかなかの上物だね。いくらでもいける。』
「てめぇみたいなざるには勿体ねぇな。」
『せめて酒豪と言ってくれ。』
他愛もない話をしながら、向かいに座るにっこり顔を見て、この顔に慣れるまでは苦労したなぁなんて思い出す。
まだうちで飲む仲ではなかった頃だ。
いつも通り居酒屋で飲んでると隣にあの大隊長の新門紅丸が座ったのだ。それに驚いていると、追い打ちをかけるように酒を飲んだ紅丸の口角が上がるではないか。
思わずそちらを向いたまま口から酒を吹き出してしまったもんだから、周りからは”ついに紅ちゃんも唾をつけられたか”なんて茶化されたものだ。
今思えば出会いは最悪だったな。
「何考えてやがる。」
『いや。紅との出会い方は最悪だったなと思ってな。』
「俺はあれでも良かったと思ってるぜ。強烈だったからな。」
『すまなかったと思ってる。』
「それに想像とは違ったがあそこに座ったかいがあったってもんだ。」
『は？』
「こっちの話だ。」
よく分からんが紅はそこまで気にしてないみたいだ。
その後うちで買いためていた酒にも手をつけ、朝日があがるまで2人で飲み続けていた。
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ゆい(プロフ) - テッドさん» ありがとうございます！愛情は詰め込んでますので(笑) (2021年3月27日 0時) (
レス) id: 33e2778341 (このIDを非表示/違反報告)
テッド(プロフ) - イラスト紅ちゃんはカッコいいしヒカヒナはかわいいです！ (2021年3月21日 13時) (レス) id: b768cf99ca (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - アイスさん» そう言って貰えると嬉しいです！！技術は無いですが愛情は詰め込みました笑。 (2020年10月17日 19時) (レス) id: 33e2778341 (このIDを非表示/違反報告)
アイス - 絵上手いね。羨ましぃぃ！！ (2020年10月17日 8時) (レス) id: 617ca4b157 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい | 作成日時：2020年10月13日 18時
