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前とは違う女物の服を身につける。
今日も、完璧。
誰にもバレへん。
懲りずに俺はまた、ゾムを指名した。
自分の胸が抉られるのは重々承知している。
しかし、この時間だけ俺はゾムの恋人になれる。
たとえ偽りの姿であっても、傍にいられるだけでいい。
…メンタルまでも女々しくなってしまったのだろうか。
「ごめん〜待ったぁ？」
気持ち悪い、媚びるような自分の声。
それさえも彼は嬉しそうに顔を綻ばせる。
なんやねんその間抜け面。
心の中で毒づきながら、前と同じように腕に絡みつきに行く。
そうすると、やっぱり急にドギマギするゾム。
でも、やっぱ好きや。こんなやつでも、好きな気持ちが忘れられへん。
「全然大丈夫やで。今日も服、かわええな」
お前がみているそれは、俺じゃない。
胸が痛いなぁ、なんて。
「今日も、ありがとう」
真っ暗な空の下、別れの挨拶を告げる。
別れるのが惜しいのか、先程までなんとも言えない顔だった彼は、急に何かに驚いた顔をする。
「…、なんで？ど、どうしたん？嫌やった？」
「…ぇ？」
ゾムの指が俺の顔に近づいてくる。
す、と俺の頬を拭き取るような動き。
「急に泣き出して、…どうしたん？」
嘘や、俺、…泣いとる？
堰き止めていたものが溢れ出るような感覚。
意識し始めて仕舞えば溢れ出る涙は止まらなくて。
見ないで、俺を。
お前が本当に見たいのは、綺麗な『しゃおこ』の像。
俺の内面なんて、見んとって…。
不慣れな少しだけ底の低いヒールのせいで、足がもたつくのを気にもせず、
彼に背を向けて駆け出す。
「あ、ちょ……、！」
彼が何かを言う声。
しかし、もう振り向きたいと思う気力もなかった。
ゾムに嫌なところを見せてしまった。
二度と彼とデートなんかしない。
もう、これで終わりや。
そうやって決心する。
醜い女は嫌いやろ？
通話越しに聞こえるゾムの声は、なんだか曇っていた。
あの日から数週間が経っていた。
彼は急激に元気をなくしているように感じる。
俺のせい？
「どうしたん、ゾム最近元気ないな？」
そうやって、何もなかったかのように彼に問いかける。
いいやあれは俺やない。
なんも、なかったんや。
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ゆうき(プロフ) - す〜しぃさん» ありがとうございます🙌光栄です！ (4月12日 22時) (
レス) id: eb2b1b928a (このIDを非表示/違反報告)
す〜しぃ - ゆうきさん» 読ませて頂きました!もう、ほんとに良かったです…!!!何度も読ませてもらいますね！笑リクエストにとても早く応えてくれてありがとうございました!!! (4月12日 22時) (レス) @page20 id: 7cd164adf3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - す〜しぃさん» 了解致しました！今暫くお待ちいただけると幸いです〜 (4月11日 23時) (レス) id: eb2b1b928a (このIDを非表示/違反報告)
す〜しぃ - ありがとうございます!!はい！ぜひぜひシチュエーションもおまかせでお願い致します！！ (4月11日 23時) (レス) id: 7cd164adf3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - す〜しぃさん» コメントありがとうございます〜🙏knshaの学パロ、了解致しました！その他のシチュエーション等はこちらで決めさせていただいてもよろしいでしょうか？ (4月11日 23時) (レス) id: eb2b1b928a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうき | 作成日時：2024年3月5日 23時
