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レンタル業で女の子達とデート数こなしてきた俺だが、お家デートはなかなか珍しい。
このような珍しい状況に対応できるか不安で、少し緊張してしまう。





「へぇ、意外と綺麗なんやね!」


本当に彼の家は整理されていて、清潔感があった。



「意外とってなんやねん」



彼もどうやら俺に慣れてくれたのか、色々と切り返してくれるようになった。
最初の頃は吃り気味で顔も碌に上げられなかったのに、すごい成長だ。

くだらないことを考えながら、通されたリビングのソファに座る。



そういえば話したい、なんて言ってたけど何を話すんや?
まず初めに友達になってください的な?





お茶を汲みにいってくれていたゾムさんがコップを乗せたお盆を手に戻ってくる。



「あぁ、わざわざありがとうなぁ。で、なにすんの?」




彼の真意を知りたくて、急かすように聞く。
そんな彼は急かされたのを理解したのか、急にしどろもどろになりだす。



友達とは言わずともこの時間だけ恋人のような雰囲気だったのに、気まずい空気になってしまう。




「…あ、その、言いたいことが」



急に下を俯き、顔を赤らめるゾムさん。
焦ったくなってしまい、彼の側に寄り彼に正面から抱きつく。

特別大サービスだ。



「なぁに?」



「…俺、ほんまは、罰ゲームでレンタル頼んどって…、」



俺のサービスに少しだけ照れたかと思うと、淡々と言葉を連ねていく彼。




…罰ゲーム?俺の努力が笑われてたということ、?




「…は、ぁ?」



プロ意識をも忘れて、素で怒りを含んだ声が出てしまう。


抱いていた彼の体を少しだけ、突き放す。






「、ッでも!!ちゃうくて、……一目惚れしたんや、…好きや!」



見たことのない真剣な表情。眉をへの字に曲げ、まっすぐに俺を見つめる。
思わずぐ、ときてしまう。


あかん、思い出した。俺はプロ。



気持ちを切り替え、口角を引き上げる。
どう言ったら彼が喜ぶか。


「…ありがとう、俺も大好きやで」



そう、俺はあくまでもこの時間は彼の恋人。彼のことが好きで好きでたまらなくてはならない。


しかしゾムさんが満足するであろう言葉を発したはずなのに、彼の顔は不満げに曇っていた。


「それ、本心ちゃうやろ」



あぁ、彼は俺のことをよく理解している。悟られないよう、揺蕩う心をひた隠し曖昧に微笑む。



彼が口を開いた。





「絶対、本気にさせたるから」





果たして彼は、俺を射止めることができるのだろうか。

マインドミー! 1【zmsha】→←あくまでレンタル 1【zmsha】



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ゆうき(プロフ) - す〜しぃさん» ありがとうございます🙌光栄です! (4月12日 22時) (レス) id: eb2b1b928a (このIDを非表示/違反報告)
す〜しぃ - ゆうきさん» 読ませて頂きました!もう、ほんとに良かったです…!!!何度も読ませてもらいますね!笑リクエストにとても早く応えてくれてありがとうございました!!! (4月12日 22時) (レス) @page20 id: 7cd164adf3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - す〜しぃさん» 了解致しました!今暫くお待ちいただけると幸いです〜 (4月11日 23時) (レス) id: eb2b1b928a (このIDを非表示/違反報告)
す〜しぃ - ありがとうございます!!はい!ぜひぜひシチュエーションもおまかせでお願い致します!! (4月11日 23時) (レス) id: 7cd164adf3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - す〜しぃさん» コメントありがとうございます〜🙏knshaの学パロ、了解致しました!その他のシチュエーション等はこちらで決めさせていただいてもよろしいでしょうか? (4月11日 23時) (レス) id: eb2b1b928a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆうき | 作成日時:2024年3月5日 23時

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