強くなりたい (ページ15)

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笑顔が思いだせなくなりページ15

金田一サイド

入部してしばらくたった日

「烏野と練習試合することになった。なんかあるか？」

烏野のメンバー表を見ると、影山飛雄と名前があった
影山……烏野に行ったのか

あいつの名前は、どこにも無かった

なぁ、A。どこにいったんだよ
名前を呼んでいいのか、わからないけどさ

及川「条件出していいですか？

影山をセッターとして、フルに出すこと」

岩泉「3年のセッターいるはずだろ？」

及川「いずれ飛雄に抜かれるよ。
チームが変わった。あいつは脅威になる存在

どう馴染んだか見たくてね」

及川さんは笑う
主将の見据えた発言に監督も頷いていた

影山飛雄
かつてチームメイトだった男

コート上の王様というあだ名をつけ、コートで孤立させた

バレー嫌いにはならないと思ってたけど、不安だった

(ーー続けてるのか)

けれど、烏野と青城は違うチーム

北川第一中学校のように

「影山、トスあげてくれ！」

もう、影山のトスを呼べない

もう、一緒にバレーをすることは出来ないのだ

もう、戻れないのだと悟り、胸がいたんだ