幼女はヒーロになる《幼女戦記×ヒロアカ》 (ページ26)

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第2章～私を許してくれ～ページ26

保須から。
ヴァイスとターニャが恋人関係だったと捏造あり←

「大丈夫か！？」

「「「神代さん！！？」」」

スティンとの対戦中、窮地に陥った僕らの前に現れたのは神代さんだった

「貴様、何をしてる！？」

「お前、体育祭で一位だった奴か」

「だからなんだ。理想主義者め
私は貴様のようなやつが大嫌いなのだ」

「貴様に好かれようが嫌われようが関係まい
……そうだ。貴様にいい相手だぞ」

ーーザリ。っと歩く音がして現れたのは……

「……ヴァイス……？」

「神代さん……？」

「……」

かつて、第203魔導中隊で共に戦った戦友でもあり、私の部下であり

そして……、私の恋人だったのだ

「なぜ……お前がここに……」

「こいつは話さんぞ。
お前が倒した脳無。それと同じやり方で作ったものだ」

「……」

「ヴァイス」

ヴァイスは名前も読んでも何も言わなかった
なんですか、ターニャと、名前を呼んでくれていた彼はいない
もういないのだと、胸に刺さる

存在X……ここまですることはないだろう
私だけならいい。だが、なぜ、ここまでするのだ

「……」

ヒュ、と剣先が私を掠める

「神代くん？」

神代さんは動かない
剣を向けられても、攻撃されても避けるだけ

胸に、頬に、傷がついて、髪もかすめられて

彼女は泣きながら言ったんだ

「……っ、ごめん。」

そういった

「何して……っ、」

神代を振り返り、言葉が詰まる
ボロボロと泣いていた
いつも強い彼女が、あれだけまくし立てて自信満々な彼女が

……ボロボロと泣いていた

「許してくれ」

「私に剣を向けるなら、私は立ち向かわねばならない」

「済まない」

ーーザシュッと剣の音がして神代さんが切りつけた

「愛してる」

いうことはないと思っていたのに、済まない

私を許してくれ

愛しい人……っ。