車椅子と執事

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桐山 side









旦那様は何を考えてんねん





桐山『 失礼します。ただ今戻りました 』








旦那『 お帰り、待ってたぞ 』








桐山『 旦那様、どういうおつもりでしょうか。父から聞きました。すみませんが私はこの話には乗れません 』




俺はそのまま部屋を出ようとした




旦那『 いいのか、お前には良い話だと思っていたぞ？桐山家としてもお前自身としてもな 』





桐山『 .. それは、お嬢様のことを考えてのことですか 』





旦那『 ああそうだ。』





桐山『 でしたら旦那様、一つお伺いしても宜しいでしょうか。淳太と名乗る男は一体何者ですか？ 』





旦那『 彼か、彼は元々あかりの執事だった人だよ。昔.. 』






俺がずっと知りたかったお嬢様の過去、淳太は何者なのか、それを旦那様によって全て知った。




部屋に戻ればいつもの様にお庭を眺めている






桐山『 お嬢様 』





あかり『 はい？ 』





桐山『 先ほどの続き、ええですか？ 』





あかり『 もちろん 』





そう言って耳を傾けてくれる





桐山『 お嬢様は淳太と名乗るお方がお好きなんですか？ 』





あかり『 .. はい 。 』





桐山『 でしたらお嬢様、私にお任せ下さい 』






なんて少女漫画で言いそうなセリフを言い、俺は大きな賭けに入る



お嬢様が俺の作戦に気づくのはもっと先の話

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