男前な彼女の素顔がみたい No.9

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あれから打ち上げも何故か参加することになり……。









スタッフ全員と喜びや達成感を共感し合う隆二の姿を目に焼き付けて。









うちと美穂も岩ちゃんに飲まされながら、楽しい時間を過ごさせてもらった。









隆「Aー」









やっとスタッフの人達に解放されたらしいベロベロの隆二が、隣にドサッと腰を下ろした。









『お疲れ様。……もう酔ってる、よね？』









隆「うーん、少し？」









へへへ♡と笑いながら、抱きついてくる隆二。









……うわぁ、少しどころかめっちゃ酔ってるやん。









美「ちょっとー！隆二くん、Aから離れてよー！」









こっちも完璧酔っ払いの美穂さん。




隆二とは逆の隣でギュウギュウ抱きついてくる。








隆「いーやーだー！美穂こそ離れなサーイ！俺のAだもん！美穂は臣がいるでしょ？」








そーいえば、臣はどこいった？

早くこの状況を何とかしてくれ！





周りの女の人の目も、何故か男の人の目もすごくグサグサ刺さってるよ！





あれか？うちなんかが三代目の隆二さんと、美人の美穂さんの間にいるなって？








まぁ、隆二と付き合ってるのは知らない人の方が多いからしょうがないとして……。


美穂はいいでしょーが！！女同士なんだし！！笑








もう早く登坂ー！！








目だけで、臣の姿を探せば……いた。









いたんだけど……アレはダメだ。








……スタッフの女性陣に捕まってる。





そりゃ美穂も酔うまで飲むわけだわ。









美「広臣さんはー美人さんにー囲まれてーデヘデヘ中だからーいいんですぅー！

だからAちょうだいよ！！隆二くんもデヘデヘしてくればいーじゃん！ふんっ！！」







え、困るー！隆二デヘデヘしにいったら困るー、てか嫌ー！

美穂さんなんてこと言うのー！とばっちりやめてー！！








隆「俺は行かないから、だからそんな顔しないで？」








急に耳元で聞こえる低くて甘い囁き。








徐々に熱くなる顔と、自分がどんな顔してたのか……恥ずかしくなって、目の前にあったお酒を一気に飲み干した。








隆「かーわい♡

それに、臣なら大丈夫。すぐ来るよ」







隆二に言われて赤くなった顔を隠しながら、臣を見ればチラチラこっちを気にしてる。







そんな様子を観察してれば、いつの間にか美穂に近寄る男の影。







あ、やべ。ガードしなきゃ。

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