男前な彼女の素顔がみたい No.9

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付き合えた時は、こんな日が来るなんて思ってなかった。









その時から、きっと隆二はどんどん有名になっていつか離れてしまうかもって心の隅っこで思ってた。









だから、うちの好きが増えていく分、本当は不安だったんだよ？









『んっ……』









甘くて蕩けるようなキス。








あぁ、幸せってこういう事なのかな？









・









隆「見て」








キスから解放されて、言われた通り周りを見れば、いつの間にか少しずつ近づいているイルミネーション。









隆「俺ら、丁度てっぺんでイイことしちゃったね♡」








いつもなら、バッカじゃないのー！！って言うけど。







今日はまたギュッと抱き着いて








『うん……、イイことしたし、幸せだよ』









そう言って、素直に甘えてみた。









隆「……やべーわ、もうマジで可愛い」









指を絡めて、チュッと軽めのキスをくれる隆二。








『……あっ』






隆「んー？」







また近づいてくる顔をグッと押し返して、隆二の右手を見る。








自分の右手にあるクロムハーツの指輪とお揃いのモノがしっかりと薬指につけてあった。









『……もしかして、ペアリング？』





隆「ん、せいかーい！……やっぱり俺らが付き合ってるって見て分かるもの欲しくて。

ミサンガもあるけど、ちゃんとしたのプレゼントしたくて」






『ペアリング……貰ったことないから嬉しい』




隆「マジで？おっし！Aの初ペアリング頂き〜！！」







一方的にピアスとか貰ったことはあるけど、ペアリングは初めて。








隆二の薬指と自分の薬指を見る。







『……えへへ』








お揃いの指輪をつけてるだけで、キュンキュンしちゃう。







薬指を触る左手に光る指輪。








隆「それは婚約指輪」







すごく優しい眼差しで、ふんわり笑ってる隆二。







『婚約……指輪』








隆「もー返却不可だかんね！
……ずっとつけてて。結婚するまで」









大き過ぎず小さ過ぎない、キラリと輝くダイヤの指輪。









見れば見るほど、吸い込まれそうになる不思議な輝き。









隆「俺の想い、全部そこに詰まってるから。不安な時はそれ見て、俺の想いを受け取って？」







あぁ……、隆二の想いがきっとこのダイヤをより輝かせてるんだ。








そう思うと、またキラリと輝いて見えた。

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