男前な彼女の素顔がみたい No.9

422 ページ22

ソフトクリームのミックス味を食べ終えた隆二と、美穂達を探しながら歩く。








勿論、手はしっかり恋人繋ぎ。









普段、昼間は絶対に出来ないことを思う存分堪能する隆二。









時折、ギュッと握られて隆二の方を向けば









隆「えへへっ♡」








すんごい可愛い笑顔でこっちを見てる。









……もう、またドキドキしてきた。









その笑顔、本当にずるいよね。









隆「ねーねー、もうさ、臣たちと合流しなくてよくない？」








『えー、ダメだよー。美穂に怒られそうだし』








隆「でもさー、携帯も出ないし会えないし…もういいでしょ？ねっ？」








『うーん……』









でも、また誰かがあしたのジョー状態になってても可哀想だしなぁ。









『もうちょっと探そう？』








隆「いーや！もうこのまま2人でどっか行こうよ、ね？」









な、なんでそんなに必死なの。









携帯をもう1度チェックしたが、連絡なし。









『……しょうがないなー。どこ行きたいの？』









隆「よしっ！！あのさー、」








美「Aー！！見つけたー！！！」








隆「……え？！」








わぁ。すごいタイミングだなー。笑









臣「……隆二、わりぃな。笑」




隆「ちょっと臣ー。頼むよー」





美「Aの独り占めはダメでしょ？ね、隆二くん」









コソコソ話してる隆二と臣に向かって、満面の笑みの美穂……だけど。









……あれ？何かさっきより急に寒くなった気が。笑









隆「す、すみませんっしたー！！

っていっても俺の彼女だけどね！」





美「そーだけど、あたしだってAと遊園地まわりたいのー！！」









臣「お前、モテモテだな」







『えっ……これモテモテっていうの？笑』









また始まった隆二と美穂のやり取りを遠目に見ながら、臣と話をしてると。









山「おい」






『わぁっ！！……びっくりしたー！なんすか急に！！』








何故か少し服が乱れた山田さんが背後から声をかけてきた。









『ヤマさん……何があったの？笑』




山「お前が見捨てるから……俺、怖かった……」









何かを思い出して、両腕で自分を抱きしめてブルブルしてる山田さん。









恐るべし、肉食女子！笑

423→←421

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す