イケメン過ぎて逆にモテねぇ！【Alan.S】

#5 ページ5

亜嵐side



「っっしゃ」




あー嬉しい、めちゃくちゃ嬉しい。



ここ住むってのはどう？なんてかっこつけたこと言っときながら、
ほんとはあれ言うのかなり緊張しただなんて絶対言わない。



それに、あいつ今まで実家暮らしだったから、
どの物件がいいとか悪いとか、全然わかってなかったし、ほんと正解。大正解。






ここに住むってなって、結渚は




『こんないいとこタダでは住めない！』って言って、代わりに家事してくれるらしいんだけど、






『服はこっちで…あれ、私ダンスシューズ持ってきたっけ。あ、まって、お湯沸かしてるんだったっ！！』



「あーあーあーぁ…」








こいつくっそ容量悪いんだった。






「もういいよ、俺がお湯見とくから先荷物片づけてきな」



『え、でも、いくら亜嵐くんのイケメンをずっと見ていられるからと言って、家事をしないのはどうかと思うし、それは私が………。』



「…は。」



『あ、…』





なんでもないなんでもない！！ってすごい手ブンブンふって全力拒否してくるけど、



ほんとなに、俺期待していいってことなのか…？






『ははっ、お湯おねがいしまーーす…』



「あ、おいっ！」








なんか気まずくなったのか部屋に逃げてっちゃった。









「あいつって、俺のことどう思ってんだろ」







優しいお兄ちゃん？それともただのダンス仲間？








「んーー…」







さっき俺のイケメンがどうこう言ってたけど、



あいつが面食いなんだとしたら、、、








「あれ、俺ってもしかしてただのイケメンでしかない？」






いやいやー、この俺が？ただのイケメン？






「踊れて、俳優で、DJもやってんのに？」







ただのイケメンはひどいでしょ〜。




「さぁ、どおすっかなぁ〜」






脱！ただのイケメン！をする方法とは……。




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