イケメン過ぎて逆にモテねぇ！【Alan.S】

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結渚side



亜嵐明日の朝帰るー



朝七時過ぎに起きて、パパっと顔を洗って朝ご飯の準備をした。

亜嵐くんはもうすぐ帰ってくるらしい。

１０日間、この広い家に一人でいたことを褒めて欲しいよ。




なのに


『遅くない？』



もう、八時過ぎだというのに帰ってこない。

そろそろ、行かないと私も仕事に遅れてしまう。




『LINEも読んでないじゃん』



朝帰ってくるって言うから、サンドイッチ作ったのに。



まぁいっか、そのうち帰ってくるでしょ！と思って、
私は、バタバタと一人寂しい大きな家を出た。





安「今日なんか元気ないじゃん、どしたの？」

『えぇ、そう？いつも通りだけど』

安「全身から寂しいですオーラ出てる」





そりゃぁ、ねぇ…？




『１０日間もあんな広い家に一人でいたんだから……』

安「１０日間……？」

『あ、いや、友達が海外行っちゃってってさ〜(笑)』

安「あぁ、例の白濱に似てるシェアハウス男ね」

『……そうそう！』




亜嵐くんに似てるシェアハウス男って……(笑)


ごめんなさい、実は白濱亜嵐本人なんだよね〜なんて、言えない。絶対。




安「シェアハウスっていうか、もうほぼ同棲じゃん」

『ど、同棲？！』

安「え、違うの？」



”一つ屋根の下で男と女だよ？”



確かに今考えてみれば、これは同棲なのか？？



『でも、好きとか、そういうんじゃないし…』

安「わかんないよ〜？結渚美人だからね」

『いやいやいや…』




私なんかより、もっと美人な人なんて山ほどいる。

ましてや、亜嵐くんは芸能人なんだから、あの可愛い女優さんとか、最近有名なあのモデルの子だって、周りにはたくさんの美女がいる。



亜嵐くんが私を………なんて、死んでもあり得ない。




安「まぁでも、そのうちなんか起こりそうだなぁ」

『なんかって、なに…』

安「自分で考えな(笑)」

『ケチだー』





結局、ランチをおごらされる羽目になって、
昼休憩が終わっても、亜嵐くんから返事が来ることはなかった。




『大丈夫かな？さすがに心配になってきた』

安「もう、心配性すぎー」

『だって…』




飛行機の事故とか？現地のヤンキーに絡まれたりとか？
そんでもって、ぼっこぼこのめっためたで帰ってくるとか？



『………ごめん、今日はもうあがるわ』

安「了解、あの資料明後日までだからよろしくー」

『うん、ありがと』






なんか、めちゃくちゃ亜嵐くんに会いたくなってきた。

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