イケメン過ぎて逆にモテねぇ！【Alan.S】

#33 ページ34

結渚side



『う、……まぶしっ…』





小鳥のさえずりと、眩しい朝日で目が覚めた、とーっても爽やかな朝…




かと思いきや、





『……いったぁ…』





絶賛、二日酔いで頭痛がひどかった。






薬飲も〜。そう思って布団からむくっと起き上がると、そこにはいつもと違う風景。






『え、…』





ここはどこだ、っと一瞬不安になる。






思い出せ、思い出せ、…。






昨日の晩、はやとんと玲於と涼太くんとご飯食べて…

たしか、北ちゃんが飲めたし大丈夫かっ！なワインを三人で飲んでて…





だれか亜嵐くんに電話してなかったっけ…？






『あれ、でも私帰った記憶ない…』






ということは…






『………っやらかした！』






慌てて布団をきっれーいに畳んで、
近くにあったちっちゃな鏡で寝癖を整える。





鏡見たら、あら、びっくり。




すっぴんの私が写ってるんだもん。
きっと寝ちゃってる間にメイク落としてくれたんだなぁって…。




もう、なんて良い人なの…。







ってそうじゃなくて！





まだ六時を回ってすこしした時だったから、
起こさないようにそーっと寝室のドアを開けた。






私がベット使っちゃってたってことは、多分いるとしたらソファだよね。

スーパースターをソファで寝かすなんて、私バカにもほどがある！




『おはようございまーす…』




ゆっくりと扉を開けた先には、、




隼「………ｚｚｚ」

玲「……ｚｚっｚｚ」

涼「あ、おはよう〜」





一つの布団に二人で向かい合って眠るはやとんと玲於の姿と、




「お、ハようございます…！」




ソファの上で胡坐をかいて、携帯をいじってる眼鏡涼太くんが！！




涼「よく寝れた？」


『はっ！昨日はほんとにすいませんでした…！！！』


涼「あはは、いいよ無理に飲ませたの俺だから(笑)」


『どうしよ、亜嵐くんにバレたら怒られちゃう…』


涼「んー、実はもうバレてるんだけどね〜」


『うっそ、』


涼「ほんま」





涼太くんの”ほんま”をドスルーするほど、私の脳内は、

「亜嵐くんにバレた…怒られる…」ってことでいっぱい。





涼「かえって来たらこっぴどく怒っとくって言ってた(笑)」

『うぅ、やだなぁ』

涼「亜嵐くん、結渚ちゃんには甘いから注意程度だと思うよ(笑)」






それに、今回は俺らが悪いからね、と涼太くんが。





涼「また飲もうよ…！」

『え、いいんですか？』

涼「もちろん！また四人で集まろ〜」

『…はい！ぜひ！』







もう、涼太くんには頭が上がりません……




.

#34→←#32

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す