イケメン過ぎて逆にモテねぇ！【Alan.S】

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まぁなんで俺がこんなうるさい奴と一緒にいるかって、説明すればすごい長くなるんだけど…





『私さ、来月から東京の本社で働くことになった〜』




某化粧品メーカーの松山支部で働いてた結渚。





俺みたいにダンスばっかやってたくせに意外と勉強はそこそこできたみたいで、


俺がGENEでデビューしたときはまだ可愛い高校生だったのに、
気づけば結構すごいとこの大学生やってって、さらに気づいたら有名メーカーに就職決めてんの。





『彼氏に振られた腹いせに仕事に励んだらなんか部長に気に入られちゃって(笑)』





こんなポンコツでも部長に気に入られるくらいの仕事は出来んだなって、俺と居る時の結渚からは全く想像つかない。





『それで、物件探しを手伝ってもらおうかと、、』


「だからなんでそうなんの。」


『私より、東京に詳しい亜嵐くんに頼めば早いんじゃないかなって』


「それをなんでもっと早く言わなかったの！！」


『引継ぎとか、いろいろ忙しかったんだってー』


「あのなぁ、俺だって忙しいのよ。」


『現に今一緒に部屋探してくれてるじゃん』


「助けて…って電話してきたの誰だよ、」


『しかもちゃんと、はやとんに亜嵐くんが空いてるの確認してからっていうね。』


「はぁ、ほんと呆れる笑」





昔から仲良い隼使って俺の予定聞いてたのは予想外。



仕事に迷惑かけないようにって、意外と考えてくれてるとこがまた良い。



その”はやとん”って呼び名はなんか腹立つけど。




『あ、ここ良いんじゃない…？！』


「一階はダメだろ」


『なんでよ、』


「泥棒とか普通にはいられそうだし」


『えぇ、ここ結構きれいなのに』





これさ、今思ったけど俺が一緒に探して正解かもしんない。





『ここ！』


「ダメ」


『ここは？』


「俺んちから遠いからバツ」


『……今度こそ、』


「あ、んーー微妙だなぁ」






…ってか待てよ。




俺んち一部屋空いてんじゃん？






『……亜嵐くんーー？おーーい白濱ーーー』


「………」




いやいやいや、さすがに俺も何も手出さないなんて言いきれないしな…





『あらんしらはまーーーー』


「………」





でもここは駅近だし、結渚の会社からも近いし、何より、セキュリティー万全だし。






『おい、国宝級イケメン！』


「………よし、」


『いや、そこで反応すんな(笑)』





よし。








「なぁ、ここに住むってのはどう？」






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